配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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研究概要 |
キュウリ'飛竜',トマト'桃太郎'を供試し, 400, 360, 350および340 nm以下の紫外線を選択的にカットする厚さ0.15 mmのフィルム(以下,選択的紫外線カットフィルム)条件下で育てた.対照区には通常のPOフィルムを用いた. UVカット率は,対照区で約50%であったのに対し,選択的紫外線カットフィルでは70%以上のUVがカットされた.作物の草丈は,キュウリ,トマトとも有意差は見られなかった.生育期間中にトラップ法により捕獲された昆虫類は9種であり,その中では,ハエ, fly, rice plant hopper, whitefly and aphidが主に黄色の捕獲シートに捕獲されたのに対し, hoverflyは主に青色の捕獲シートに捕獲された.選択的紫外線カットフィルムの効果は,キュウリに感染するアブラムシに対して最も顕著に現れ,対照区では8月24日から9月14日にかけて増加し, 9月21日には54%に達したのに対し,選択的紫外線カットフィルム下ではいずれも顕著に抑制され,特にUVカット率が高くなるにつれて感染率も低下した.こうした結果から,本研究の結果は,商業的にも十分成立することが明らかとなった.
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