研究課題
基盤研究(C)
日本に現存するセンノウはすべて三倍体で、1クローンと考えられる。その起源を解明するために国内外の近縁種と葉緑体DNAを比較したところ、中国淅江省に自生する種と一致し、この種が三倍体センノウの成立に関与した可能性があることが明らかになった。また、三倍体植物は一般に花粉稔性が低く、育種に利用されることはないが、三倍体センノウでは自殖により様々な形質の後代が得られ、育種への利用が可能であることが明らかになった。胚珠培養により種間雑種も得られているが、ほとんどの雑種が葉緑体欠損株であった。
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