家畜のボツリヌス中毒を予防する糖成分給餌法の開発

• 研究課題/領域番号: 21580383
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用獣医学
• 研究機関: 東京農業大学
• 研究代表者: 丹羽 光一 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (20301012)
• 連携研究者: 大山 徹 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (60318178) ; 渡部 俊弘 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (80175695) ; 小栗 秀 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (70277250)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
• キーワード: ボツリヌス症 / ボツリヌス毒素 / 小腸上皮細胞 / 糖鎖 / 吸収 / 疾病予防 / ボツリヌス毒素複合体 / ボツリヌス中毒 / トランスサイトーシス / 感染症 / 病態生理学

研究概要

ウシ腸管からのボツリヌス毒素の吸収を抑制する方法を開発するため、ボツリヌス毒素複合体(L-TC)の小腸上皮細胞に対する透過を調べた。L-TCは培養小腸上皮細胞を透過し、このL-TCの透過はシアル酸の添加によって抑制された。この結果から、腸管からの毒素吸収に細胞膜のシアル酸が寄与しており、シアル酸と毒素を共存させると毒素吸収が抑制されることが明らかとなった。本研究により、家畜飼料にシアル酸を配合することでボツリヌス中毒を予防しうることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Characterization of sugar recognition by the toxin complex produced by Clostridium botulinum serotype C variant strain Yoichi (2011)
  • 著者名/発表者名: Matsuo, T., Miyata, K., Inui, K., Ito, H., Horiuchi, R., Suzuki, T., Yoneyama, T., Oguma, K., Niwa, K., Watanabe, T., Ohyama, T.
  • 雑誌名: FEMS Immunology Medicul Microbiology 巻: 63 号: 1 ページ: 35-43
  • DOI: 10.1111/j.1574-695x.2011.00825.x
  • 査読あり
• [雑誌論文] HA-33 facilitates transport of the serotype D botulinum toxin across a rat intestinal epithelial cell monolayer (2011)
  • 著者名/発表者名: Ito, H., Sagane, Y., Miyata, K., Inui, K., Matsuo, T., Horiuchi, R., Ikeda, T., Suzuki, T., Hasegawa, K., Kouguchi, K., Oguma, K., Niwa, K., Ohyama, T., Watanabe T.
  • 雑誌名: FEMS Immunology Medicul Microbiology 巻: 61 号: 3 ページ: 323-331
  • DOI: 10.1111/j.1574-695x.2011.00779.x
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of sialic acid in transport of serotype C1 botulinum toxins through rat intestinal cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Inui, K., Ito, H., Miyata, K., Matsuo, T., Horiuchi, R., Ikeda, T., Watanabe, T., Ohyanma, T. and Niwa, K.
  • 雑誌名: J. Vet. Med. Sci 巻: 72 ページ: 1251-1255
  • URL: http://dx.doi.org/10.1292/jvms.10-0090
  • 査読あり
• [雑誌論文] Sialic acid-dependent binding and transcytosis of serotype D botulinum neurotoxin and toxin complex in rat intestinal epithelial cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Niwa, K., Yoneyama, T., Ito, H., Taira, M., Chikai, T., Kouguchi, H., Suzuki, T., Hasegawa, K., Miyata, K., Inui, K., Ikeda, T., Watanabe, T. and Ohyama, T.
  • 雑誌名: Vet. Microbiol 巻: 141 ページ: 312-320
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of sialic acid in transport of serotype C1 botulinum toxins through rat intestinal epithelial cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Ken Inui
  • 雑誌名: Journal of Veterinary Medical Science 巻: 72 ページ: 1251-1255
  • 査読あり
• [雑誌論文] Sialic acid-dependent binding and transcytosis of serotype D botulinum neurotoxin and toxin comnlex in rat intestinal epithelial cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: 丹羽光一
  • 雑誌名: Veterinary Microbiology 141 ページ: 312-320
  • 査読あり
• [学会発表] D型ボツリヌス毒素複合体の小腸上皮細胞層透過経路に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉田悠真
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] D型ボツリヌス毒素複合体の小腸上皮細胞層透過経路に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉田悠真
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 京都国際会館(京都)
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] C型ボツリヌス毒素の小腸上皮細胞からの侵入機構の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 犬井健
  • 学会等名: 第83回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] C型ボツリヌス毒素の小腸上皮細胞からの侵入機構の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 犬井健
  • 学会等名: 第83回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(神戸)
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] C型およびD型ボツリヌス毒素の小腸上皮細胞の透過におけるシアル酸の役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 丹羽光一
  • 学会等名: 第150回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 帯広
  • 年月日: 2010-09-17
• [学会発表] C型およびD型ボツリヌス毒素の小腸上皮細胞の透過におけるシアル酸の役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 丹羽光一
  • 学会等名: 第150回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 帯広畜産大学(帯広)
  • 年月日: 2010-09-17
• [学会発表] Clostridium botulinumの産生するC型ボツリヌス毒素の小腸上皮細胞透過機構の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 犬井健
  • 学会等名: 第78回日本細菌学会北海道支部会総会
  • 発表場所: 江別
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] Clostridium botulinumの産生するC型ボツリヌス毒素の小腸上皮細胞透過機構の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 犬井健
  • 学会等名: 第78回日本細菌学会北海道支部総会
  • 発表場所: 酪農学園大学(江別)
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] 世界最強・ボツリヌス毒素の構造と体内侵入戦略 (2010)
  • 著者名/発表者名: 丹羽光一
  • 学会等名: 第78回日本細菌学会北海道支部総会
  • 発表場所: 北海道大学(札幌)
  • 年月日: 2010-09-03
• [学会発表] Role of HA components of botulinum toxin complex in absorption from intestinal epithelial cells (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤博章
  • 学会等名: 第83回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2010-03-27
• [学会発表] Role of HA components of botulinum toxin complex in absorption from intestinal epithelial cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤博章
  • 学会等名: 第83回日本細菌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜)
  • 年月日: 2010-03-27
• [学会発表] ボツリヌス毒素複合体の腸管上皮細胞への結合と透過における血球凝集素成分の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤博章
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] ボツリヌス毒素複合体の腸管上皮細胞への結合と透過における血球凝集素成分の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤博章
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(神戸)
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] D型ボツリヌス毒素複合体の腸管上皮細胞への結合および透過におけるHA-33の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤博章
  • 学会等名: 第77回日本細菌学会北海道支部学術総会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2009-09-18
• [学会発表] D型ボツリヌス毒素複合体の腸管上皮細胞への結合および透過におけるHA-33の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤博章
  • 学会等名: 第77回日本細菌学会北海道支部学術総会
  • 発表場所: 北海道大学(札幌)
  • 年月日: 2009-09-18
• [備考]
• [備考]
  • URL: http://www.bioindustry.nodai.ac.jp/~seika/
• [備考]
  • URL: http://www.bioindustry.nodai.ac.jp/~seika/
• [備考]
  • URL: http://www.bioindustry.nodai.ac.jp/~seika/