配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究概要 |
2, 2-二置換-1, 3-シクロヘキサンジオンのC2位側鎖上の水酸基は,絶対配置に応じて立体選択的にヘミケタールを生成する.ヘミケタールを分子内ケタールに変換すると,より高い選択性でケトンを識別することを見出し,分子間ケタールに変換すると別のケトンとケタール化が選択的に進行し,単一の出発原料から絶対配置の異なる不斉第四級炭素の構築法を確立できた.ヘミケタール形成反応では,分子内水素結合が重要な役割を果たしていたが,これまでより側鎖が一炭素長い1, 3-シクロペンタンジオン誘導体では,水素結合よりも立体的要因が選択性に重要であることを明らかにできたと共に,試薬に応じて選択性を逆転させることも明らかにした.さらに,本手法を鍵反応として, (+)-cepharamineのBCD環に相当する化合物の合成に成功すると共に, (+)-lycopladine Aの不斉全合成を達成した.
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