研究課題/領域番号 |
21590023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
三巻 祥浩 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90229790)
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研究分担者 |
松尾 侑希子 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (70434016)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗腫瘍活性 / 細胞毒性 / オートファジー / アポトーシス / Lycoris albiflora / アルカロイド / リコリシジノール / Larrea tridentata / Santalum album / Fritillaria meleagris / Adonis aestivalis / リグナン / テルペノイド / ステロイド / 天然物 / HSC-2細胞 / フェナンスリジン型アルカロイド / OSW-1 / HL-60細胞 / Larrea tirdentata / 細胞毒性活性 / Habranthus brachyandrus |
研究概要 |
オートファジーの誘導を標的とする新規抗腫瘍活性天然物の探索を目的に、ヒガンバナ科植物 Lycoris albiflora の鱗茎、ハマビシ科 Larrea tridentata の地上部、ビャクダン科 Santalum album の材、ユリ科 Fritillaria meleagris の鱗茎、キンポウゲ科 Adonis aestivalisの種子について、HL-60 白血病細胞に対する細胞毒性を指標に成分探索を行った。その結果、L. albiflora の鱗茎より単離されたフェナンスリジン型アルカロイドのリコリシジノールがHL-60 細胞および HSC-2 口腔がん細胞に対して、非常に低濃度(HL-60: IC500.018 mM; HSC-2: IC500.053 mM)でアポトーシス型の細胞死を誘導した。HSC-2 細胞をリコリシジノールで処理すると、HSC-2 細胞は一過性のオートファジーの発現を経てアポトーシスへと誘導されたが、このときオートファジー阻害剤を添加するとリコリシジノールのアポトーシス誘導活性は減弱した。したがって、リコリシジノールの HSC-2 細胞に対する強力なアポトーシス型細胞死誘導活性に、培養の初期に観察される一過性のオートファジーの発現が寄与していることが示唆された。そのほかに、L. tridentata の地上部、S. album の材、F. meleagris の鱗茎、A. aestivalis の種子から、腫瘍細胞にアポトーシス型の細胞死を誘導する二次代謝産物が単離されたが、オートファジーの発現は確認されなかった。
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