研究課題/領域番号 |
21590178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
渡辺 善照 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (70175131)
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研究分担者 |
藤井 まき子 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (50199296)
小泉 直也 昭和薬科大学, 薬学部, 助教 (80433845)
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連携研究者 |
近藤 昌夫 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (50309697)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生体膜透過バリアー機能 / 薬物透過制御法 / 生体機能利用 / 生体膜バリアー機構 / 消化管上皮細胞層 / タイトジャンクション / 遺伝子解析 / マイクロアレイ解析 / 薬剤反応性 / 生理活性 |
研究概要 |
本研究の目的は、生体の上皮細胞層特にtight junction(密着結合)のバリアー機能を分子レベルで解析し、透過促進作用物質の標的分子を解明するとともに、発現・機能が確認された分子を駆使して、新たな薬物透過促進法の構築を図ることである。 薬物透過促進物質(C-terminal fragment of Clostridium perfringens enterotoxin(C-CPE))を作用時の上皮細胞(Caco-2 cells)の密着結合バリアー機能評価について膜電気抵抗値(TER)を指標に行い、バリアー機能が変化した時の変動遺伝子を解析した。その結果、約45, 000種類の遺伝子中、tight junction開口時に4倍以上発現量が増加した遺伝子は106種、1/4以下に減少した遺伝子は182種存在した。細胞接着、細胞内シグナル伝達に関与するファミリーに属する遺伝子が多く含まれている。 35型アデノウイルス(Ad)カプシドタンパク質中、特にshaftタンパク質(Ad35 Shaft)によりモデル高分子薬物のFITC-dextran 40(FD-40, MW40, 000)のHepG2細胞内取り込みが著明に促進された。クラスリン介在性エンドサイト-ス阻害剤をAd35 Shaftに併用したところ、阻害剤の濃度に依存してFD-40の細胞内取り込みが抑制された。Ad35 Shaftはクラスリン介在性エンドサイトーシスを誘導してFD-40を細胞内へ取り組んでいることが考えられる。また、Ad35 Shaftによりルシフェラーゼ発現プラスミドのHepG2細胞内取り込みが促進され、遺伝子発現効率化にAd35 Shaftが応用できることが示唆された。
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