研究課題/領域番号 |
21590188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
牧野 和隆 就実大学, 薬学部, 教授 (80368703)
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研究分担者 |
加地 弘明 姫路独協大学, 薬学部, 講師 (10368706)
藤下 修 北陸大学, 薬学部, 教授 (20380933)
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研究期間 (年度) |
2009
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 臨床薬学 / キャピラリー電気泳動 / オンライン濃縮法 / 環境保全 |
研究概要 |
当該研究者らは、環境保全性に優れたキャピラリー電気泳動法を用い、数種類のキャピラリー内オンライン濃縮法を駆使することによって生体内薬物濃度測定の高感度化を目的とした。今回はキャピラリー内オンライン濃縮法として、ダイナミックpHジャンクション法を検討した。本法は、泳動液を成分が解離するpH、試料溶液を解離しないpHに設定し加電すると、試料ゾーンは界面から徐々にpHが上昇しイオンとなって陽極に動き界面付近で濃縮される原理を応用したものである。 電気泳動条件は内径75μm、長さの56cmのSilicaコーティングキャピラリーを用い、加電条件(Positive 25kV、20分)、注入条件(20sec, 50mmHg)は従来法と同様で、泳動液は従来の100mM Borate Buffer(pH8.8)から50mM Phosphate buffer(pH8.8)に変更した。また試料を溶解する液は泳動液に類似した50mM Phosphate buffer(pH3.0、pH4.0、pH5.0、pH6.0、pH7.0、pH8.0)の6種類を調製し、サリチル酸Naをそれぞれ0.1μg/mL、0.2μg/mL、0.3μg/mL、0.4μg/mL、0.5μg/mLの5種類の濃度になるように溶解し泳動した。その結果、pH3.0の緩衝液に溶解した場合、サリチル酸の検出限界濃度が0.2μg/mLとなり、従来法より約5倍検出感度が上昇した。従って本法を用いることにより、キャピラリー電気泳動法を臨床におけるサリチル酸血中濃度測定に導入でき、環境保全にも貢献できることが示唆された。
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