研究課題/領域番号 |
21590200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
齋野 朝幸 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (40305991)
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研究分担者 |
阿久津 仁美 岩手医科大学, 医学部, ポストドクター (30398482)
松浦 誠 岩手医科大学, 薬学部, 講師 (00405846)
佐藤 洋一 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40118253)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プロテアーゼ活性化型受容体 / 細胞内カルシウム変動 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 耳下腺 / カルモジュリンキナーゼ / 細胞内カルシウムイオン / non-capacitative calcium entry / リアルタイム共焦点レーザー顕微鏡 / カルシウムイメージング / 外分泌細胞 / 外分泌機構 |
研究概要 |
Protease-activated receptor(PAR)は、特定のプロテアーゼによって活性化されるGタンパク共役型7回膜貫通型受容体である。最近の研究では、PARは分泌など種々の細胞機能に関わっているとの報告がある。本研究では、ラット耳下腺を用いてPAR-2の機能をカルシウムイメージング法を用いて検討した。耳下腺においてPAR-2受容体の発現が強く認められた。PAR-2アゴニストのSLIGRL-NH_2の投与によって[Ca^<2+>]_iの上昇を認めた。これは細胞外のCa^<2+>除去によっても消失せず、Gd^<3+>投与によっても同様であった。また、NOのdonorの投与でこの流入は増強した。これらのことから、PAR-2は細胞内ストアを刺激して[Ca^<2+>]_iの上昇を引き起こし、続くCa^<2+>濃度の上昇は、non-capacitative calcium entry(NCCE)によるものと示唆された。また、PAR-2APによる[Ca^<2+>]_iの上昇は、一酸化窒素合成酵素(NOS)阻害剤のL-NAME投与によって部分的に抑制され、リアノジン受容体抑制剤のテトラカイン存在下やADPリボシルサイクラーゼを抑制しても同様な部分抑制が見られた。これに対し、calmodulin kinase IIを抑制することによって[Ca^<2+>]_iの上昇完全に阻害された。その他各種キナーゼ阻害剤使用によって[Ca^<2+>]_i上昇に変化は認められなかった。また、calmodulinを抑制した場合も同様に完全抑制が見られた。以上から、PAR-2受容体刺激による[Ca^<2+>]_iの上昇にNOS、リアノジン受容体が関与していることが示唆され、これらの上流にCalmodulinやCAM kinase IIが存在していることが示唆された。
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