胃腸T, NK/T細胞リンパ腫の特徴とヘリコバクターピロリー感染との関係

• 研究課題/領域番号: 21590390
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 福岡大学
• 研究代表者: 竹下 盛重 福岡大学, 医学部, 教授 (90171636)
• 研究分担者: 中村 昌太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (10243932)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2011年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: intestine / malignant lymphoma / c-Met / MAP kinase / c-Myc / H. pylori / FISH / CGH / gastric lymphoma / intestinal lymphoma / H pylori / East Asian CagA gene / East Asian VacA gene

研究概要

日本の小腸腸管症関連T細胞リンパ腫(EATL)は、欧米に認められるCoeliac病を基礎疾患としたEATL、I型と異なる組織型、細胞形質を有するEATL, II型が大部分であった。HLAの検討では欧米例にみるDQB102は認めず、染色体上の検討でも欧米例にみられる9q33-35の増幅がなかった。背景には組織学的に腸管症様病変があり、東アジア型H. pylori CagA遺伝子が高率に出現し、その刺激伝達系であるc-Met、tyrosine phosphatase(SHP) 2やmitogen-activated protein(MAP)キナーゼの高発現を認めており、Tリンパ球の腫瘍化に影響するものと推測した。

研究成果

• [雑誌論文] Etiological factors in primary hepatic B cell lymphoma (2012)
  • 著者名/発表者名: Kikuma K, Watanabe J, Oshiro Y, Takeshita M, et al
  • 雑誌名: Virchow Arch 巻: 460 ページ: 379-387
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pathological and immunohistological findings and genetic aberrations of intestinal enteropathy-associated T cell lymphoma in Japan (2011)
  • 著者名/発表者名: Takeshita M, Nakamura S
  • 雑誌名: Histopathol 巻: 58 ページ: 395-407
  • 査読あり
• [雑誌論文] 乳癌原発の悪性リンパ腫の13例における細胞学的および免疫組織化学の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小畠勝己、竹下盛重
  • 雑誌名: 日本臨床細胞学会雑 巻: 50 ページ: 270-278
  • 査読あり
• [雑誌論文] Translocation t(14 ; 18)/IGH-BCL2 in gastrointestinal follicular lymphoma : correlation with clinicopathologic features in 48 patients (2011)
  • 著者名/発表者名: Yanai S, Nakamura S, Takeshita M
  • 雑誌名: Cancer 巻: 117 ページ: 2467-2477
  • 査読あり
• [雑誌論文] ホルマリン固定パラフィン包埋切片からのDNA抽出法の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福重智子、石黒晶子、山田梢、菊間幹太、溝口幹朗、竹下盛重
  • 雑誌名: 日本染色体遺伝子検査学会雑誌 巻: 29 ページ: 49-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] 悪性線維性組織球腫の細胞株の樹立と異なる継代数での核型とCGH(comparative genomic hybridization)法の比較検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒晶子, 岩崎宏, 竹下盛重
  • 雑誌名: 日本染色体遺伝子検査学会雑誌 巻: 29 ページ: 18-26
  • 査読あり
• [雑誌論文] The developmental changes of Na(v) 1.1 and Na(v) 1.2 expression in the human hippocampus and temporal lobe (2011)
  • 著者名/発表者名: Wang W, Takashima S, Segawa Y, Itoh M, Shi X, Hwang SK, Nabeshima K, Takeshita M, Hirose S.
  • 雑誌名: Brain Res 巻: 1389 ページ: 61-70
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pathological and immunohistological findings and genetic aberrations of intestinal enteropathy-associated T cell lymphoma in Japan (2011)
  • 著者名/発表者名: Takeshita M, Nakamura S, Kikuma K, et al
  • 雑誌名: Histopathology 巻: 58 ページ: 395-407
  • 査読あり
• [雑誌論文] Translocation t(14;18)/IGH-BCL2 in gastrointestinal follicular lymphoma : correlation with clinicopathologic features in 48 patients (2011)
  • 著者名/発表者名: Yanai S, Nakamura S, Takeshita M, et al
  • 雑誌名: Cancer 巻: 117(11) ページ: 2467-2477
  • 査読あり
• [雑誌論文] 乳癌原発の悪性リンパ腫の13例における細胞学的および免疫組織化学の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小畠勝己、竹下盛重、松本慎二, 他
  • 雑誌名: 日本臨床細胞学会雑誌 巻: 50 ページ: 270-278
  • 査読あり
• [雑誌論文] 悪性線維性組織球腫の細胞株の樹立と異なる継代数での核型とCGH (comparative genomic hybridization)法の比較検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒晶子, 岩崎宏, 竹下盛重, 他
  • 雑誌名: 日本染色体遺伝子検査学会雑誌 巻: 29 ページ: 18-26
  • 査読あり
• [雑誌論文] 眼瞼腫瘤にて発見された成人T細胞白血病リンパ腫の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山口晃生, 尾崎弘明, 原潤, 内尾英一, 竹下盛重
  • 雑誌名: あたらしい眼科 巻: 27 ページ: 1157-1160
  • NAID: 10028245780
• [雑誌論文] IgG subclasses and complement pathway in segmental and global membranous nephropathy (2010)
  • 著者名/発表者名: Segawa Y, Hisano S, Matsushita M, Fujita T, Hirose S, Takeshita M, et al
  • 雑誌名: Pediat Nephrol 巻: 25 ページ: 1091-1099
  • 査読あり
• [雑誌論文] 甲状腺原発B細胞リンパ腫にける血炉心リン酸化酵素SHP1遺伝子のメチル化と蛋白出現消失の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 斎藤信明、中谷陽子、岡剛史、大島孝一、竹下盛重、岩崎宏、池田靖洋
  • 雑誌名: 福岡大医紀 巻: 37 ページ: 31-37
  • 査読あり
• [雑誌論文] 円錐上部症候群で発症し骨髄生検により診断した血管内リンパ腫の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 津川潤、坪井義夫、井上展聡、石塚賢治、竹下盛重、山田達夫
  • 雑誌名: Brain and Nerve 巻: 62(3) ページ: 269-272
• [雑誌論文] 腸管症関連T細胞リンパ腫のCHGH法による検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 福重智子、石黒晶子、菊間幹太、木村暢宏、竹下盛重
  • 雑誌名: 日本染色体遺伝子検査学会誌 巻: 28(1) ページ: 64-68
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腸管症関連T細胞リンパ腫のCGH法による検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 福重智子, その他(竹下盛重、共著)
  • 雑誌名: 日本染色体遺伝子検査学会雑誌 巻: 28 ページ: 64-68
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腸管症関連T細胞リンパ腫のCGH法による検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 福重智子, その他(竹下盛重、共著)
  • 雑誌名: 日本染色体遺伝子検査学会雑誌 28 ページ: 64-68
  • 査読あり
• [雑誌論文] Invasive ductal carcinoma of the pancreas, measuring 2cm or less in greatest dimension : a clinicopathologic study with an analysis of aberrant chromosomal regions using CGH (2009)
  • 著者名/発表者名: Ioue H, Nakayama Y, Hamada Y, Ikeda T, Ishiguro M, Takeshita M, et al.
  • 雑誌名: Igaku Kiyou 巻: 36 ページ: 23-33
  • NAID: 110007014263
  • 査読あり
• [雑誌論文] FU-MK-1 expression in human gallbladder carcinoma (2009)
  • 著者名/発表者名: Ikeda T, Nakyama Y, Hamada Y, Takeshita M, et al.
  • 雑誌名: Am J Clin Pathol 巻: 132 ページ: 111-117
  • 査読あり
• [雑誌論文] Oncogene Associated cDNA Microarray Analysis Shows PRAME Gene Expression is a Marker for Response to Anthracycline Containing Chemotherapy in Patients with Diffuse Large B-cell lymphoma (2009)
  • 著者名/発表者名: Kawano R, Karube K, Kikuchi M, Takeshita M, et al.
  • 雑誌名: Clin Exp Hematol 巻: 49 ページ: 1-7
  • NAID: 10025683555
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clinicopathological characteristics of primary gastric T cell lymphoma (2009)
  • 著者名/発表者名: Kawamoto K, Nakamura S, Iwashita A, Watanabe J, Nakayama Y, Oshiro Y, NimuraS, Kimura N, Aoyagi K, Yao T, Kuramochi S, Kurihara K, Ohshima K, Takeshita M.
  • 雑誌名: Histopathol 巻: 55 ページ: 641-653
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clinicopathological characteristics of primary gastric T cell lymphoma (2009)
  • 著者名/発表者名: Kawamoto K, Nakamura S, et al(Takeshita M, corresponding author)
  • 雑誌名: Histopathol 55 ページ: 641-653
  • 査読あり
• [学会発表] 小腸における腸管症関連T細胞リンパ腫の細胞形質、腸管症様病変の臨床病理学的検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、山田梢、二村聡、竹下盛重, 他
  • 学会等名: 第101回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-04-27
• [学会発表] メソトレキセート(MTX)関連リンパ増殖性疾患(LPD)における臨床病理的検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山田梢、菊間幹太、田村和夫、竹下盛重, 他
  • 学会等名: 51回日本リンパ網内系学会総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-07-02
• [学会発表] 診断に重要な反応性リンパ節病変、悪性リンパ腫の鑑別のポイント (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 学会等名: 第52回日本細胞学会総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-05-21
• [学会発表] 診断に重要な反応性リンパ節病変、悪性リンパ腫の鑑別のポイント (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 学会等名: 第52回日本細胞学会総会、教育講演
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-05-21
• [学会発表] 小大腸における腸管症関連T細胞リンパ腫の臨床病理学的特徴 (2011)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、山田梢、竹下盛重、中村昌太郎, 他
  • 学会等名: 100回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-04-29
• [学会発表] 小大腸における腸管症関連T細胞リンパ腫の臨床病理学的特徴 (2011)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、山田梢、竹下盛重, 他
  • 学会等名: 第100回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-04-29
• [学会発表] 小腸腸管症関連T細胞リンパ腫(EATL)の臨床病理学的検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 学会等名: 第56回日本病理学会近畿支部総会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-02-18
• [学会発表] 腸管症関連T細胞リンパ腫(EATL)の病理、免疫組織学的所見と遺伝子異常 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、竹下盛重, 他
  • 学会等名: 第50回日本リンパ網内系学会総会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2010-06-19
• [学会発表] 日本における腸管症関連T細胞リンパ腫(EATL)の病理、免疫組織学的所見と遺伝子異常 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、竹下盛重, その他
  • 学会等名: 第50回日本リンパ網内系学会総会
  • 発表場所: 新潟、朱鷺メッセ
  • 年月日: 2010-06-19
• [学会発表] 日本における腸管症関連T細胞リンパ腫の病理、免疫組織学的所見と遺伝子異常 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、中村昌太郎、竹下盛重, 他
  • 学会等名: 第99回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-04-29
• [学会発表] 日本における腸管症関連T細胞リンパ腫の病理、免疫組織学的所見と遺伝子異常 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊間幹太、中村昌太郎, その他(竹下盛重、共同演者)
  • 学会等名: 第99回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京、京王プラザ
  • 年月日: 2010-04-29
• [図書] 骨髄線維症について。病理と臨床増刊号病理形態学キーワード (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重、菊間幹太、中山吉福
  • 出版者: 文光堂
• [図書] 血管免疫芽球性Tリンパ腫。病理診断プラクテイスリンパ増殖疾患 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 退形成性大細胞リンパ腫。病理診断プラクテイスリンパ増殖疾患 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫。病理診断プラクテイス。リンパ増殖疾患 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 頭部の頭血腫。ダイナミック病理学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 西村書店
• [図書] 下肢の出血班。ダイナミック病理学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 西村書店
• [図書] 重症呼吸不全。ダイナミック病理学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 西村書店
• [図書] 病理形態学キーワード 骨髄線維症について (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重、菊間幹太、中山吉福
  • 出版者: 文光堂
• [図書] 病理診断プラクティス リンパ増殖疾患 血管免疫芽球性Tリンパ腫 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 病理診断プラクティス リンパ増殖疾患 退形成性大細胞性Tリンパ腫 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 病理診断プラクティス リンパ増殖疾患 皮下脂肪織炎様Tリンパ腫 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹下盛重
  • 出版者: 中山書店