研究課題
基盤研究(C)
制御性T細胞(Treg)は、免疫恒常性維持に必須の細胞群である。本研究では、Tregの分化誘導因子であるFoxp3に注目し、Foxp3転写コンプレックスを形成する因子の同定を試みた。結果、制御性T細胞の機能に関わる因子としてゲノムオーガナイザー Satb1とT細胞特異的転写因子Bcl11bを見いだした。Satb1は、制御性T細胞に認められる特異的な脱メチル化パターン形成に必要であり、Bcl11bはFoxp3依存的転写制御に必須の因子であった。これらの結果から、Foxp3は、complexの構成要素に応じた転写制御をおこないTreg抑制活性を発揮していることが明らかとなった。
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