研究課題
基盤研究(C)
糖尿病による血管合併症の発現時における血管構成細胞内でのSmad1の役割を明らかにするために、2型糖尿病における動脈硬化発症・進展を早期に診断する有用な指標としての可能性を検討した。(1)生体内には、非リン酸化Smad1、C末リン酸化Smad1、リンカー部分リン酸化Smad1が存在し、それらの測定系の中における、正常および糖尿病での血中Smad1のプロファイルを作成した。(2)ストレプトゾトシン誘導糖尿病モデルを使用し、血中Smad1を含む、関連分子群の変化を糖尿病の進行にあわせ、経時的に評価し、そのsurrogate markerとして、血中MGPを同定した。(3)患者の血清MGP値と腹部大動脈石灰化スコアとの間に負の相関を認めた。MGP値のSNPsの違いは、血清MGP濃度とは独立して、血管合併症の進展のリスクであり、糖尿病患者においてcriticalであることを明らかにした。
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