研究課題/領域番号 |
21590635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小林 大介 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50295359)
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研究分担者 |
栗林 景晶 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50381257)
渡邉 直樹 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10158644)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腫瘍検査学 / ES細胞 / 肺癌 / 診断マーカ / 診断マーカー |
研究概要 |
本研究では、胚性幹細胞(ES細胞)の再生/自己複製に必須の分子群に着目し、肺癌特異性の高い腫瘍マーカーを開発することを目的とした。候補分子の機能解析では、NanogおよびSALL4の遺伝子発現の減少は著明な癌細胞の増殖抑制を引き起こした。特にSALL4 siRNA導入細胞はG1期とS期早期における細胞周期の停止を介し、最終的に分裂能を失って大型化した。非癌肺組織と比べた際の肺癌組織におけるNanogおよびSALL4の発現量はそれぞれ1, 000倍、50倍高まっており、stage IAから高発現していた。また、NanogおよびSALL4遺伝子の診断能をROC解析で調べたところ、感度80%(特異度93%)および感度85%(特異度93%)と優れた診断能を有していた。以上の結果から、幹細胞複製分子、特にSALL4が肺癌細胞の増殖に極めて重要であり、早期肺癌の補助診断マーカーとして有用であることが示唆された。
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