研究課題
基盤研究(C)
抗癌剤耐性機構には多数の遺伝子発現異常が関与している。マイクロRNAは非翻訳領域の小サイズのRNAで遺伝子発現・転写を負に制御する。本研究では、白血病の抗癌剤耐性におけるマイクロRNAの発現異常の意義を明らかとし、耐性診断に応用することを目的とした。急性白血病の予後不良因子であるFLT3-ITDを導入した白血病細胞では、ara-C耐性が明らかとなり、その機構として細胞膜輸送を担うENT1発現低下と薬物細胞内取り込み低下が明らかとなった。本細胞においてDNAマイクロアレイによりマイクロRNAの発現変化プロファイルが明らかとなった。本実験系は、抗癌剤耐性の診断のため良いモデルになると考えられる。
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