研究課題
基盤研究(C)
ヒトでは、硝酸塩を多く含む食物を摂取すると、食後数時間にわたり、食道・胃接合部内腔、高濃度の一酸化窒素(NO)が発生することが知られている。今回の研究では、このNOは周囲組織の傷害(逆流性食道炎)、前癌状態である異型性(バレット食道)を増悪させること、さらに、その作用には雌雄差(雄優位)が存在することが明らかになった。ヒトの食道・胃接合部で発生する癌も著明な男女差(男性優位)があることが知られており、今後、NOによる発癌に至る過程の研究が必要である。
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