血漿DNAの経時的エピジェネティクス解析による大腸癌治療効果予測マーカーの開発

• 研究課題/領域番号: 21590802
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 下平 秀樹 東北大学, 病院, 講師 (70373214)
• 研究分担者: 高橋 雅信 東北大学, 病院, 助教 (00447161)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 下部消化管学 / エピジェネティクス / メチル化 / 大腸癌

研究概要

43例のイリノテカン、オキサリプラチン不応進行大腸癌患者に対し、KRAS, bRAFおよびPIK3CA遺伝子変異を解析し、抗EGFR抗体薬を含む3次治療に対する治療効果と各遺伝子変異との関連性を解析したところ、KRAS遺伝子野生型の集団よりもKRAS, bRAFおよびPIK3CA遺伝子のいずれにも変異がない集団の方が、治療成績が良好であった。したがって、これらのすべてを解析した方が、治療効果予測が改善する可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Clinical usefulness of KRAS, BRAF and PIK3CA mutations as predictive markers of cetuximab efficacy in irinotecan-and oxaliplatin-refractory Japanese patients with metastatic colorectal cancer (2012)
  • 著者名/発表者名: Soeda, H., Shimodaira, H., Watanabe, M., Suzuki, T., Gamoh, M., Mori, T., Komine, K., Iwama, N., Kato, S., Ishioka, C.
  • 雑誌名: Int J Clin Oncol 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 分子標的治療薬におけるバイオマーカーの役割大腸癌における抗EGFR抗体薬のバイオマーカー (2011)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 石岡千加史
  • 雑誌名: 癌と化学療法 巻: 38巻7号 ページ: 1079-1083
• [雑誌論文] 見逃してはいけない家族性腫瘍;内科領域で見逃しやすい家族性腫瘍 (2011)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹、西條憲、添田大司、小峰啓吾, 他
  • 雑誌名: 家族性腫瘍 巻: 11 ページ: 19-22
• [雑誌論文] 進行再発大腸癌における抗EGFR抗体薬の適応宿主ADCC活性と抗EGFR抗体 (2010)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹, 小峰啓吾, 添田大司, 石岡千加史
  • 雑誌名: 癌と化学療法 巻: 37 ページ: 795-798
• [雑誌論文] 宿主ADCC活性と抗EGFR抗体 (2010)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹、小峰啓吾、添田大司, 他
  • 雑誌名: 癌と化学療法 巻: 37 ページ: 795-798
• [雑誌論文] 分子標的薬とシグナル伝達大腸癌における抗EGFR抗体薬と分子マーカーとしてのEGFRを介したシグナル伝達因子 (2009)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹, 添田大司, 小峰啓吾, 石岡千加史
  • 雑誌名: 癌と化学療法 巻: 36巻7号 ページ: 1063-1066
• [雑誌論文] Phase I/II study of sequential therapy with irinotecan and S-1 for meta static colorectal cancer. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshioka T, Kato S, Gamoh M, Chiba N, Suzuki T, Sakayori N, Kato S, Shibata H, Shimodaira H, et al.
  • 雑誌名: Br J Cancer 101 ページ: 1972-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] 大腸癌における抗EGFR抗体薬と分子マーカーとしてのEGFRを介したシグナル伝達因子 (2009)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹、添田大司、小峰啓吾, 他
  • 雑誌名: 癌と化学療法 36 ページ: 1063-6
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹、石岡千加史
  • 雑誌名: がん化学療法・分子標的治療 update(中外医学者) ページ: 184-188
• [学会発表] Phase II intermittent (or stop and go) 1-OHP administration of first-line bevacizumab (BV) plus mFOLFOX6 or CapeOX therapies in Japanese patients with mCRC : The interim report of T-CORE0901 (2012)
  • 著者名/発表者名: Gamoh, E., Kato, S., Niitani, T., Murakawa, Y., Sakayori, M., Isobe, H., Shimodaira, H., Akiyama, S., Yoshida, K., Yoshioka, T.
  • 学会等名: American Society of Clinical Oncology, Gastrointestinal Cancers Symposium 2011
  • 発表場所: San Francisco,アメリカ
  • 年月日: 2012-01-20
• [学会発表] EGFR陽性の治癒切除不能な進行再発結腸・直腸癌に対するcetuximabおよび塩酸イリノテカン併用療法のKRAS変異有無による有効性、安全性の前向き試験 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森隆弘、添田大司、蒲生真紀夫、高橋信、角道祐一、天貝賢二、鈴木貴夫、村川康子、加藤誠之、伊藤重豪、渡邊みか、山口拓洋、下平秀樹、加藤俊介、石岡千加史
  • 学会等名: 第9回日本臨床腫瘍学会学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-07-21
• [学会発表] 石岡千加史:大腸癌におけるEGFRシグナル伝達経路の変異とオキサリプラチン、イリノテカンの治療成績 (2011)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 渡辺みか, 森隆弘, 角道祐一, 高橋信, 秋山聖子, 小峰啓吾, 加藤俊介
  • 学会等名: 第108回日本内科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京で予定されていた学術講演会は、震災のため開催されず
  • 年月日: 2011-02-20
• [学会発表] Phase II trial of cetuximab plus irinotecan for FOLFOX and FOLFIRI-refractory patients with EGFR-positive advanced and/or metastatic colorectal cancer, evaluation of the efficacy and safety based on KRAS mutation status (T-CORE0801) (2011)
  • 著者名/発表者名: Shimodaira H., Soeda H., Gamoh H., Andoh T., et.al.
  • 学会等名: American Society of Clinical Oncology, Gastrointestinal Cancers Symposium 2011
  • 発表場所: San Francisco(USA)
  • 年月日: 2011-01-20
• [学会発表] 石岡千加史:大腸癌における抗EGFR抗体薬のバイオマーカーEGFRシグナル伝達因子検索の意義 (2010)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 小峰啓吾, 加藤俊介, 森隆弘, 角道祐一, 大堀久詔, 高橋信, 秋山聖子, 鈴木貴夫, 蒲生真紀夫, 渡辺みか, 岩間憲行, 鈴木博義
  • 学会等名: 第48回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2010-10-29
• [学会発表] 大腸癌における抗EGFR抗体薬のバイオマーカー -EGFRシグナル伝達因子検索の意義- (2010)
  • 著者名/発表者名: 添田大司、下平秀樹、小峰啓吾、加藤俊介, 他
  • 学会等名: 第48回 日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2010-10-28
• [学会発表] 東北大学病院化学療法カンファレンスの現状と課題 (2010)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹、森隆弘、角道祐一、高橋信, 他
  • 学会等名: 第48回 日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2010-10-28
• [学会発表] 進行・再発大腸癌におけるKRAS、BRAFおよびPIK3CA遺伝子変異解析とcetuximabの治療効果. (2010)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 小峰啓吾, 加藤俊介, 森隆弘, 他
  • 学会等名: 第8回日本臨床腫瘍学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-03-19
• [学会発表] 進行・再発大腸癌におけるcetuximabの治療効果予測因子(KRAS、BRAFおよびPIK3CA遺伝子変異)の解析. (2010)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 小峰啓吾, 加藤俊介, 森隆弘, 他
  • 学会等名: 第43回制癌剤適応研究会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-03-12
• [学会発表] Genetic alterations in colorectal cancer associated with the efficacy of anti-EGFR antibody or cancer predisposition (2009)
  • 著者名/発表者名: Shimodaira, H., Soeda, H., Takahashi, M., Ishioka, C.
  • 学会等名: The 14th Korea-Japan Cancer Research Workshop
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2009-12-19
• [学会発表] 当院における進行・再発大腸癌に対するKRAS遺伝子解析の実際. (2009)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 高橋雅信, 小峰啓吾, 加藤俊介, 他
  • 学会等名: 第47回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] 仮説に基づくマーカーと仮説に基づかないマーカー (2009)
  • 著者名/発表者名: 石岡千加史, 高橋信, 添田大司, 下平秀樹
  • 学会等名: 第47回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] Status of EGFR related signal transduction for predicting response to anti-EGFR therapy in advanced colorectal cancer. (2009)
  • 著者名/発表者名: Shimodaira H., Soeda H., Komine K., Takahashi M., Ishioka C
  • 学会等名: 68th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association International Sessions
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-10-03
• [学会発表] Status of EGFR related signal transduction for predicting response to anti-EGFR therapy in advanced colorectal cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Shimodaira, H., Soeda, H., Takahashi, M., Ishioka, C.
  • 学会等名: The 68th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-10-01
• [学会発表] 3次治療以降でセツキシマブ、イリノテカン併用療法が奏功したKRAS野生型進行直腸癌の2症例. (2009)
  • 著者名/発表者名: 西條憲, 加藤俊介, 森隆弘, 下平秀樹, 秋山聖子, 角道祐一, 他
  • 学会等名: 第36回東北・大腸癌研究会
  • 発表場所: 福島
  • 年月日: 2009-09-11
• [学会発表] 治癒切除不能な進行・再発大腸癌に対しKRASおよびBRAF遺伝子変異解析を行った症例の治療成績の検討. (2009)
  • 著者名/発表者名: 添田大司, 下平秀樹, 加藤俊介, 大塚和令, 大堀久詔, 他
  • 学会等名: 第13回日本がん分子標的治療学会学術集会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 2009-06-26
• [学会発表] Genetic alterations in colorectal cancer associated with the efficacy of anti-EGFR antibody or cancer predisposition. (2009)
  • 著者名/発表者名: Shimodaira, H., Soeda, H., Takahashi, M., et al.
  • 学会等名: The 14^<th> Korea-Japan Cancer Research Workshop
  • 発表場所: 金沢
• [図書] 症候群ハンドブック (2011)
  • 著者名/発表者名: 総編集;井村裕夫、編集;福井次矢、辻省次
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 分子標的治療薬その他の開発中の小分子物質Apoptosis促進剤、mTOR阻害剤、サリドマイド、レナリドマイド、その他 (2009)
  • 著者名/発表者名: 下平秀樹
  • 出版者: 中外医学社
• [備考] 日刊薬業2009年10月5日に第68回日本癌学会総会での発表について報道
  • URL: http://www.co.idac.tohoku.ac.jp/staff/shimohira.html
• [備考]
  • URL: http://www.co.idac.tahaku.ac.jp/
• [備考]
  • URL: http://www.co.idac.tohoku.ac.jp/