研究課題/領域番号 |
21590870
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) (2011) 宮城県がんセンター(研究所) (2010) 東北大学 (2009) |
研究代表者 |
佐藤 賢一 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 部長 (10282055)
|
研究分担者 |
濱田 晋 東北大学, 病院, 医員 (20451560)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 膵癌 / EMT / マイクロRNA / miR-126 / ADAM9 |
研究概要 |
EMT化癌細胞の老化を特異的に誘導する治療法を開発することを最終目的として、期間中に以下のことを行った:(1)膵癌のEMTに関連する分子を同定する;(2) EMT関連分子発現値測定による膵癌診断への有用性を検討する;(3) EMTが誘導された膵癌細胞が癌幹細胞形質を獲得するか否か検討する。その結果、(1)マイクロダイゼクションで分離した浸潤性膵癌細胞で非浸潤IPMN細胞に比べmiR126の発現低下を認めた。膵癌細胞株にmiR126を強制発現させるとEMTが抑制されることから、miR126はEMT制御分子であることが判明した;(2)膵癌のEMT誘導分子であるMSX2は、臨床検体でその発現量を解析することによって膵癌診断へ有用であることが示唆されるとともに;(3)膵癌細胞に強制発現させると癌幹細胞形質の一つである抗がん剤耐性を示した。これらの結果はEMT関連分子の測定が診断に有用であり、EMT化癌細胞が癌幹細胞と同義の効果的な治療標的となる可能性を示唆するものであった。
|