研究課題/領域番号 |
21590874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
西森 功 高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (30237747)
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研究分担者 |
宇高 恵子 高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (40263066)
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研究期間 (年度) |
2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 免疫学 / 動物 / 自己免疫反応 / リンパ球幼若化試験 / 炭酸脱水酵素 / モデルマウス / 自己免疫性膵炎 / HLA |
研究概要 |
1.ヒト炭酸脱水酵素(Carbonic anhydrase)CA IVに対する患者末梢血リンパ球の免液応答の検討 (1)自己免疫性膵炎(AIP)症例で使用頻度の高いHLA-class II分子(HLA-DRB1*0405)に結合するモチーフをヒトCA IVのアミノ酸配列において検索し、18残基長の2つのペプチド配列を作製した(CA159L、CA200)。DRB1*0405のホモ接合体であるEBV感染lymphoblastoid細胞用いた競合的結合阻害実験により、CA200ペプチド(AESSLLDLLPKE EKLRHY)とHLA-DRB1*0405の結合が確認された。 (2)AIP7人を含む9人のIgG4-関連全身硬化性疾患、9人のシェーグレン症候群(SjS)、9人の健常人において、CA200ペプチドに対する末梢リンパ球幼若化反応を検討した結果、HLA-DRB1*0405ハプロタイプを持つ2人のAIP症例のうち、1症例(AIP-5)において有意なリンパ球の幼若化反応が確認された。同ハプロタイプを持つ1例のSjSを含め、他の症例において有意な反応は認められなかった。症例AIP-5における陽性反応はX線照射後にCA200ペプチドをパルスしたリンパ球(抗原呈示細胞)による刺激でも再現された。 (3)以上の検討より、AIPの末梢血液中においてCA IV反応性のHLA-DRB1*0405陽性リンパ球クローンの存在が明らかとなり、CA IVに対する細胞性免疫応答がAIPの病因・病態に関与していることが示唆された。 2.CA IV免疫による実験的自己免疫性膵炎モデルマウスの作製 マウスCA IVのcDNAをクローニングし、大腸菌による遺伝子組み換え蛋白を作製した。同蛋白をマウスに免疫し、現在、実験的AIPモデルマウス作製のパイロット実験中である。
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