研究課題
基盤研究(C)
内因性ステロイド物質の一つであるouabainは特に高食塩にさらされている状況において、心筋に直接働き、特に線維化を亢進させる可能性が示唆された。また、Na+/ Ca2+ exchanger(NCX) reverse modeを選択的に阻害するSEA0400を血圧低下させない0. 3mg/ kgのSEA0400の投与が行われた高食塩食群は、高食塩食のみを負荷した群に比し、拡張不全の発症が抑制され、有意に予後が改善した。ウアバインを心筋線維芽細胞に投与したところ、細胞外カルシウムの流入を増やす形で細胞内カルシウム濃度を上昇させ、p41/ 44 MAPkineseのリン酸化を亢進させ、3H-prolinの取り込みを亢進させた。これらの影響は、SEA0400により抑制された。以上より、内因性ステロイドは主にNCX reverse modeを活性化することにより高血圧性拡張不全発症に関係し、その阻害薬は、拡張不全治療に寄与すると考えられた。今後は、さらに内因性ステロイドに対する治療戦略の構築を目指し、創薬につなげていきたいと考える。
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