研究課題
基盤研究(C)
高齢化社会を迎えた日本において、心不全は重要な病態であり、その診断、治療法の開発は喫緊の課題である。我々は、大動脈縮窄による圧負荷心不全モデルより得られた心肥大による不全心筋を用いて、エクソンアレイによるスプライシングバリアントの網羅的発現解析を行った。その結果、スプライシングパターンが変化しているが、遺伝子発現レベル全体では変化していない46遺伝子を抽出し、その中からMtus1遺伝子を同定した。Mtus1Aバリアントの上昇とMtus1Cバリアントの低下を認め、特にMtus1Aバリアントの上昇が病態と関連していると考えられた。機能解析から、Mtus1Aバリアントが新たな心肥大抑制因子であることを明らかにすることができた。
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