研究課題/領域番号 |
21591000
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡本 竜哉 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (30419634)
|
研究分担者 |
藤井 重元 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (00325333)
|
連携研究者 |
赤池 孝章 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (20231798)
伊藤 隆明 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (70168392)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ウイルス性肺炎 / 急性呼吸窮迫症候群 / 酸化ストレス応答 / インフルエンザ / 3-ニトロチロシン / 8-ニトロ-cGMP / S-グアニル化 / 治療戦略 / 8-ニトロcGMP / 8-ニトロチロシン / プロテオミクス解析 |
研究概要 |
インフルエンザウイルス感染による劇症肺炎モデルを用いて、酸化ストレスがARDSの病態に及ぼす影響について解析を行った。その結果、感染肺局所にて酸化修飾生体分子である8-ニトロ-cGMPが生じ、酸化ストレス応答シグナル分子として、肺傷害の病態形成に関与している可能性が示唆された。また、ヒトARDS症例の血漿蛋白質中の酸化修飾分子3-ニトロチロシン(3-NT)レベルを解析したところ、対照群に比べ有意に高いレベルの3-NTの生成が認められた。興味あることに、3-NTレベルは死亡例に比べ生存例にてより高く、3-NTがARDS後の肺の修復を反映している可能性が示唆された。以上の結果は、酸化修飾生体分子が2次シグナルとして酸化ストレス応答や組織修復に寄与している可能性を示唆しており、その制御はウイルス性肺炎・ARDSの新たな治療戦略として期待できるものと考えられる。
|