研究課題
基盤研究(C)
Trophoblast glycoprotein(Tpbg)は1型膜糖蛋白の一つである。培養分化ポドサイトではstress fiber形成が誘導され、Vinculinとの細胞二重染色から、細胞骨格変化に伴いTpbgがfocal adhesionに局在してくることが観察された。常時活性型RhoAによってTpbgがfocal adhesionへ集積し、ROCK阻害剤により局在が抑制された。TGF-βはRhoAを介してstress fiberを形成するが、分化ポドサイトをTGF-βで刺激したところ、アクチン骨格のリモデリングが惹起されるとともに、Tpbgがfocal adhesionへ集積した。Thy1腎炎では、メサンギウム増殖性変化に一致して、障害ポドサイト特異的にTpbgの発現が亢進した。これらの結果より、糸球体腎炎においてTpbgの障害ポドサイトにおけるアクチン骨格制御への関与が示唆された。
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