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ALSに対するG-CSFの運動ニューロン保護作用の解明と髄腔内持続投与療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21591088
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関九州大学

研究代表者

山崎 亮  九州大学, 大学病院, 助教 (10467946)

研究分担者 立石 貴久  九州大学, 大学病院, 臨床助教 (50423546)
栄 信孝  九州大学, 大学病院, 助教 (80423523)
研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードALS / G-CSF / 変異SOD1遺伝子導入マウス
研究概要

申請者らは、ALS患者において髄液中のG-CSFが有意に上昇していることを見出し、ALS患者剖検群では、G-CSFが病変部の反応性アストロサイトの細胞体で強発現すること、培養細胞実験でのG-CSFの神経防御作用を報告してきた。本年度は、ALSモデルマウスであるmSOD1^<G93A>マウスに対するG-CSFの髄腔内投与による治療効果・副作用の検討を行った。mSOD1^<G93A>遺伝子導入マウスおよび対照(生理食塩水投与)群に対し、G-CSFを100μg/kg、生後10週より死亡まで連日皮下投与を行ったところ、G-CSF投与群:141.3±7.1日、対照群:133.7±8.1日と、その延命効果を明らかにすることができた。mSOD1^<G93A>マウスでは、無症状時期である生後12から14週の時点で、大径有髄線維数の減少が始まるが、G-CSF投与によりその減少速度が抑制されていることから、G-CSFは発症以前よりその進行を抑制しうると考えられた。さらに、NSC34培養細胞を用いた実験では、G-CSFは濃度依存性にその神経保護効果を有することが示された。G-CSF投与による副作用の検証では、G-CSFをマウスに5日間連続皮下投与した場合、白血球10,700/μlから18,100/μlと白血球数の増加を認め、さらに肝・脾腫の状態を呈していた。異常白血球の出現など白血病の発症は見られなかった。また、G-CSFには抗アポトーシス作用以外に血管増性作用が知られており、病理学的検索では、G-CSF皮下投与マウス脊髄では、抗lamin抗体陽性の血管の増生効果が示され、さらに一部には、新生細胞のマーカーであるnestin陽性細胞の出現を認めていた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Granulocyte-colony stimulating factor protects neurons through the activation of microglia in the mutant superoxide dismutase 1 transgenic ALS model mice2009

    • 著者名/発表者名
      山崎亮
    • 学会等名
      134th Annual Meeting of the American Neurological Association
    • 発表場所
      Baltimore, MD
    • 年月日
      2009-10-13
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 変異SOD1トランスジェニックマウスにおける末梢神経障害とミクログリアの反応2009

    • 著者名/発表者名
      山崎亮
    • 学会等名
      第20回 日本末梢神経学会学術集会
    • 発表場所
      大宮ソニックシティ
    • 年月日
      2009-09-04
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] G-CSF PROTECTS NEURONS THROUGH THE ACTIVATION OF MICROGLIAIN THE MUTANT SOD1 TRANSGENIC ALS MODEL MICE2009

    • 著者名/発表者名
      山崎亮
    • 学会等名
      The 22nd Biennial Meeting of the ISN/APSN Joint Meeting
    • 発表場所
      BUSAN, Koria
    • 年月日
      2009-08-25
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 変異SOD1トランスジェニックマウスにおけるミクログリア機能障害2009

    • 著者名/発表者名
      山崎亮
    • 学会等名
      第50回 日本神経学会総会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2009-05-22
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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