研究課題
基盤研究(C)
糖尿病性腎症の新たな治療標的分子としてウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター受容体(uPAR)に着目し研究を行った。(1) 12週間60%高脂肪食負荷uPAR遺伝子欠損マウスでは、体重・血中インスリン・レプチン濃度の低下、腎ファイブロネクチン・4型コラーゲン発現抑制を認めたが、尿中アルブミン排泄量に有意な差を認めなかった。(2) 2型糖尿病患者186名を対象とした観察研究(観察期間:中央値14年)において、血中suPAR濃度高値群で腎・心血管複合イベントの累積発症率は高率であった。以上の結果より、uPARは、糖尿病患者の腎機能悪化に関与する可能性が示唆された。
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