研究課題
基盤研究(C)
細胞内脂質スフィンゴミエリン/コレステロール輸送に関わる2因子、1)酸性スフィンゴミエリナーゼ(Acid sphingomyelinase ; ASM)、2)NPC1/NPC2蛋白、に関して小児病態の研究を行った。小児疾患として新生児虚血性低酸素性脳障害、未熟児慢性肺障害、遺伝性脂質輸送障害を対象として、ラットモデルと培養細胞を使用して研究を行った。新生児虚血性低酸素性脳障害においてASM活性化が病態に関与していることを示した。未熟児慢性肺障害に関わる肺胞マクロファージのLPSによる活性化にASM活性化が関与していることを示した。LDLコレステロール由来コレステロール輸送に関して、NPC1機能低下状態でASM活性量がコレステロール輸送量調節に関与することを示した。すなわち、ASM活性の活性化効果のある酪酸を用いた実験で、ASM活性を酪酸で上昇させNPC1機能低下状態でライソゾーム/後期エンドゾームに蓄積したコレステロールを減少させることに成功した。今後、細胞内脂質輸送調節機序として研究を進めて行きたい。
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