研究課題/領域番号 |
21591382
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小太刀 康夫 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80463850)
|
研究分担者 |
五十嵐 隆 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70151256)
関根 孝司 東邦大学, 医療センター大橋病院, 教授 (50255402)
三浦 健一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70408483)
飯利 太朗 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (90313022)
高橋 和浩 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60297447)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2009年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 腎性尿崩症 / V2受容体 / G蛋白 |
研究概要 |
1. 臨床検体の受け入れと遺伝子解析 今年度は新たに1症例の解析を行い、V2遺伝子の異常を見出した。この異常は完全型腎性尿崩症としてすでに報告されていたが、今回の症例は部分型の表現型だった。今回の結果から、すでに完全型として報告されているV2受容体異常でも、部分腎性尿崩症の表現型をとる症例がいることが示唆され、非常に興味深い結果が得られた。また、すでに部分腎性尿崩症であることが判明した児の母についても、水制限試験を行った。この母はV2R異常を有するが、多飲多尿の症状はごく軽度で、水制限試験の結果も部分腎性尿崩症として矛盾はなかった。同じV2Rを有しながら臨床症状が異なる原因については今後の課題である。 2. In vitroの系における変異V2受容体のAVPの結合実験 これまでの研究で判明したV2遺伝子異常を有する変異V2受容体を培養細胞に一過性に発現導入し、AVPを添加後の細胞内cAMP濃度を測定して機能解析を行った。この結果、表現型に一致してAVPに対するV2Rの反応もpartial responseであることが判明した。 3. In vitroの系における変異V2Rの発現の検討 今回の研究で判明した2つの変異V2Rについて、myc-tagged V2Rを用い、発現を検討した。野生型では細胞表面にV2Rが発現していたのに対し、2つの変異V2Rではいずれも核周辺の細胞質内にとどまっていることが判明した。さらにnon-peptide V2R antagonistsを用いた実験では、変異V2Rの発現に対する部分的レスキュー効果が2つの変異とも確認され、治療標的としての可能性が示唆された。
|