研究課題
基盤研究(C)
北海道におけるヒトパルボウイルスB19 DNAの変異を検索した結果、1981-1987年に主流であった株(A1、A2)は、次の1991年の流行期には駆逐されており、全世界的な標準株(B2)に劇的に変化していることが判明した。A2株の配列の違いのうち、標準株Bと異なっている特定部分の変異が、感染力または複製能力において劣る要因を有しており、外来種と推定されるB株に一斉に置き換われたことが示唆された。また、年度ごとのダイナミックな変異以外にも20%以上において個々のB19ウイルスに点変異(突然変異)がみられた。これらの変異が感染様式に大きな影響を与える要因となっている可能性が示唆された。
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