海馬におけるストレス応答機構に関する分子生物学的研究

• 研究課題/領域番号: 21591481
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 車地 暁生 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (00251504)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: ストレス / 海馬 / 遺伝子 / コルチコステロン / 行動量 / 不安 / 遺伝子発現 / RT-PCR / 精神病症状惹起薬 / マウス / DNAアレイ / 探索行動 / Fos

研究概要

マウスに新規環境ストレスを120分間負荷すると、海馬において、その発現量が急速かつ一過性に増加する遺伝子群があることがわかった。こういった変化を示す遺伝子は、不安惹起物質投与よって発現量が増加する遺伝子群の一部であることや、こういいった変化は、ストレスによって増加する副腎皮質ホルモンの影響を受けないことがわかった。また、DNAマイクロアレイを用いて、新規環境ストレスに反応する新しい遺伝子群を同定した。

研究成果

• [雑誌論文] パーキンソン病の幻覚妄想状態にaripoprazoleが著効した1症例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 武田充弘、川俣光太郎、石橋哲、成島健二、西川徹、車地曉生
  • 雑誌名: 精神科 巻: 20 ページ: 343-349
• [雑誌論文] Effects of novelty stress on hippocampal gene expression, corticosterone and motor activity in mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Kurumaji A, Umino M, Nishikawa T.
  • 雑誌名: Neuroscience Research 巻: 71 ページ: 161-167
• [雑誌論文] Aripiprazoleのせん妄に対する有用性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉池卓也, 竹内崇, 佐々木健至, 石川洋世, 藤田宗久, 熱田英範, 正木秀和, 西多昌規, 行実知昭, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地曉生, 西川徹
  • 雑誌名: 精神医学 巻: 53 ページ: 543-549
• [雑誌論文] Effects of novelty stress on hippocampal gene expression, corticosterone and motor activity in mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Kurumaji A, Umino M, Nishikawa T
  • 雑誌名: Neuroscience Research 巻: 71 号: 2 ページ: 161-167
  • DOI: 10.1016/j.neures.2011.06.006
  • 査読あり
• [雑誌論文] Aripiprazoleのせん妄に対する有用性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉池卓也, 他13名(12番目)
  • 雑誌名: 精神医学 巻: 53 ページ: 543-543
  • 査読あり
• [雑誌論文] White Matter Abnormalities as a Risk Factor for Postoperative Delirium Revealed by Diffusion Tensor Imaging (2010)
  • 著者名/発表者名: Akiko Shioiri, Akeo Kurumaji, Takashi Takeuchi, Hiroshi Matsuda, Hirokuni Arai, and Toru Nishikawa
  • 雑誌名: Am J Geriatric Psychiatry 巻: 18 ページ: 743-753
• [雑誌論文] Rifampicin投与によってhaloperidol血中濃度が著明に低下した統合失調症の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高木俊輔、正木秀和、大島一成、車地曉生、西川徹
  • 雑誌名: 精神医学 巻: 52 ページ: 179-182
• [雑誌論文] 松果体・鞍上部germinoma治療経過中に緊張病、その後躁状態を繰り返した1症 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤田宗久、上里彰仁、川上礼子、竹内崇、西川徹、車地暁生
  • 雑誌名: 精神科 巻: 17(6) ページ: 643-647
• [雑誌論文] Increased binding of inhibitory neuronal receptors in the hippocampus in kainite-treated rats with spontaneous limbic seizures (2010)
  • 著者名/発表者名: Ohta Y, Nariai T, Kurumaji A, Hirakawa K, Ohno K.
  • 雑誌名: J of Clinical Neuroscience 巻: 17 ページ: 612-616
• [雑誌論文] White matter abnormalities as a risk Factor for postoperative delirium revealed by diffusion tensor imaging (2010)
  • 著者名/発表者名: Akiko Shioiri, Akeo Kurumaji, Takashi Takeuchi, et al.
  • 雑誌名: Am J Geriatri Psychiatry 巻: 18 ページ: 743-753
  • 査読あり
• [雑誌論文] 松果体・鞍上部germinoma治療経過中に緊張病、その後躁状態を繰り返した1症 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤田宗久, 上里彰仁, 川上礼子, 竹内崇, 西川徹, 車地暁生
  • 雑誌名: 精神科 巻: 17 ページ: 643-647
• [雑誌論文] White matter abnormalities as a risk factors for postoperative delorium revealed by diffusion tensor imaging (2010)
  • 著者名/発表者名: Akiko Shioiri, Akeo Kurumaji, Takashi Takeuchi, et al.
  • 雑誌名: Am J Geriatric Psychiatry (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 幻覚妄想状態を呈したチアミン欠乏の1例-チアミン血中濃度と治療反応性- (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木健至、行実知昭、熱田英範、石川洋世、吉池卓也、竹内崇、大島一成、山本直樹、車地曉生、西川徹
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 112 ページ: 97-110
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rifampicin投与によってhaloperidol血中濃度が著明に低下した統合失調症の一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高木俊輔, 正木秀和, 大島一成, 車地暁生, 西川徹
  • 雑誌名: 精神医学 52 ページ: 179-182
  • 査読あり
• [雑誌論文] Lithiumの併用投与がECT治療後の寛解状態の維持に著効した高齢発症の精神病症状を伴う重症うつ病の2症例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 石川洋世、熱田英範、大島一成、西川徹、車地暁生
  • 雑誌名: 精神科 巻: 15 ページ: 381-386
• [雑誌論文] Lithiumの併用投与がECT治療後の寛解状態の維持に著効した高齢発症の精神病症状を伴う重症うつ病の2症例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 石川洋世、熱田英範、大島一成、西川徹、車地暁生
  • 雑誌名: 精神科 15 ページ: 381-386
• [雑誌論文] Improvement of asymmetrical temporal blood flow in refractory oral somatic delusion after successful electroconvulsive therapy
  • 著者名/発表者名: Uezato A, Yamamoto N, Kurumaji A, Toriihara A, Umezaki Y, Toyofuku A, Nishikawa T
  • 雑誌名: J ECT 巻: (in press)
• [雑誌論文] Improvement of asymmetrical temporal blood flow in refractory oral somatic delusion after successful electroconvulsive therapy
  • 著者名/発表者名: Uezato A, Yamamoto N, Kurumaji A, Toriihara A, Umezaki Y, Toyofuku A, Nishikawa T
  • 雑誌名: J ECT 巻: (In press)
  • 査読あり
• [学会発表] 練炭自殺後に大脳白質病変を伴わずに間歇型一酸化炭素中毒様症状が出現した一例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 治〓大介,松本薫,久保田真由,池井大輔,奥住祥子,高木俊輔,京野穂集,上里彰仁,武田充弘,西多昌規,竹内崇,成島健二,山本直樹,車地曉生,西川徹
  • 学会等名: 第24回日本総合病院精神医学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-11-26
• [学会発表] 練炭自殺後に大脳白質病変を伴わずに間歌型一酸化炭素中毒様症状が出現した一例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 治徳大介, 他15名(13番目)
  • 学会等名: 第24回日本総合病院精神医学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-11-26
• [学会発表] 双極性障害2型入院患者の診断および縦断的経過に関する臨床研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生,成島健二,行実知昭,大島一成,柏淳,熱田英範,西多昌規,正木秀和,京野穂集,上里彰仁,武田充弘,西川徹
  • 学会等名: 第31回日本精神科診断学会
  • 発表場所: 松本
  • 年月日: 2011-11-19
• [学会発表] 高齢うつ病患者に対する電気けいれん療法後の維持療法を目的としたリチウムの併用投与に関する臨床研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生,成島健二,京野穂集,奥住祥子,西多昌規,高木俊輔,上里彰仁,山本直樹,竹内崇,西川徹
  • 学会等名: 第21回日本臨床精神神経薬理学会,第41回日本神経精神薬理学会合同年会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-10-29
• [学会発表] 高齢うつ病患者に対する電気けいれん療法後の維持療法を目的としたリチウムの併用投与に関する臨床研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 車地暁生, 他9名
  • 学会等名: 第21回日本臨床精神神経薬理学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-10-29
• [学会発表] 高齢者の気分障害入院患者に関する臨床的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生,大島一成,行実知昭,古田光,正木秀和,熱田英範,平沢俊行,新垣浩,寺田倫,川上礼子,柏淳,吉池卓也,西多昌規,藤田宗久,上里彰仁,成島健二,筒井啓太,西川徹
  • 学会等名: 第107回日本精神神経学会学術総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-10-26
• [学会発表] 統合失調症の前駆状態が疑われたアスペルガー障害と躁うつ病の合併した一症例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中修、行実知昭、成島健二、山本直樹、車地暁生、西川徹
  • 学会等名: 第90回東京精神医学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] 統合失調症の前駆状態が疑われたアスペルガ-障害と躁うつ病の合併した-症例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田修, 行実知昭, 成島健二, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹
  • 学会等名: 第88回東京精神医学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-11-13
• [学会発表] Adrenalectomy induces minimal changes in a molecular responsive system to novelty stress in the hippocampus of mice (2010)
  • 著者名/発表者名: A. Kurumaji, M. Umino, T. Nishikawa
  • 学会等名: Neuro 2010(The 53^<rd> Annual Meeting of the Japanese Society for Neurochemistry, The 33^<rd> Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society, and The 20^<th> Annual Meeting of Japanese Neural Network Society)
  • 発表場所: Kobe
  • 年月日: 2010-09-02
• [学会発表] Adrenalectomy induces minimal changes in a molecular responsive system to novelty stress in the hippocampus of mice (2010)
  • 著者名/発表者名: A.Kurumaji, M., Umino, T.Nishikawa
  • 学会等名: Neuro2010(The 53rd Annual Meeting of theJapanese Society for Neurochemistry, The 33^<rd> Annual Meeting of the Japan Neuro science Society, and The 20th Annual Meeting of Japanese Neural Network Society)
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2010-09-02
• [学会発表] 特発性全般てんかん、軽度知的障害および統合失調症を合併した一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 西田秀子、熱田英範、大島一成、車地曉生、西川徹
  • 学会等名: 第26回「てんかんの精神症状と行動」研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-29
• [学会発表] 特発性全般てんかん軽度知的障害および統合失調症を合併した一例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 西田秀子, 熱田英範, 大島一成, 車地曉生, 西川徹
  • 学会等名: 第26回「てんかんの精神症状と行動」研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-05-29
• [学会発表] 向精神薬を投与中に膿疱型薬疹を呈した統合失調症の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小方茂弘、大島一成、田村赳紘、久光麻理子、高橋英至、横関博雄、車地曉生、西川徹
  • 学会等名: 第88回東京精神医学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-02-27
• [学会発表] 双極性障害入院患者の発症および前駆症状に関する後方視的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生、大島一成、行実知昭、古田光、正木秀和、熱田英範、平沢俊行、新垣浩、寺田倫、川上礼子、吉池卓也、西多昌規、藤田宗久、西川徹
  • 学会等名: 第8回Bipolar Disorder研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-11-21
• [学会発表] 自殺関連行動によりERセンター救急科に入院した患者の抗うつ薬の服薬状況 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹内崇、石川洋世、吉池卓也、藤田宗久、上里彰仁、行実知昭、熱田英範、西多昌規、大島一成、柏淳、山本直樹、車地暁生、西川徹
  • 学会等名: 第105回日本精神神経学会学術総会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-08-22
• [学会発表] Regulation of extracrllular D-Serine contents in the rat brain. The 1^<st> International Conference of D-Amino Acid Research. (2009)
  • 著者名/発表者名: Nishikawa T, Yamamoto N, Umino A, Kanematsu S, Fujihira T, Iwama H, Shimadu D, Hashimoto A, Kurumaji A.
  • 学会等名: The 1^<st> International Conference of D-Amino Acid Research.
  • 発表場所: Awaji.
  • 年月日: 2009-07-01
• [学会発表] マウス海馬における新環境ストレスに反応する分子機構の生後発達 (2009)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生、西川徹
  • 学会等名: 第52回日本神経化学会
  • 発表場所: 伊香保/群馬
  • 年月日: 2009-06-23
• [学会発表] マウス海馬における新環境ストレスに反応する分子機構の生後発達 (2009)
  • 著者名/発表者名: 車地暁生、西川徹
  • 学会等名: 第52回日本神経化学会
• [学会発表] 気分障害入院患者の精神科診断学的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生、大島一成、行実知昭、古田光、正木秀和、熱田英範、平沢俊行、新垣浩、寺田倫、川上礼子、吉池卓也、西多昌規、藤田宗久、上里彰仁、西川徹
  • 学会等名: 第29回日本精神科診断学会
• [学会発表] 気分障害入院患者の退院時における向精神薬治療に関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生、大島一成、行実知昭、古田光、正木秀和、熱田英範、平沢俊行、新垣浩、寺田倫、川上礼子、吉池卓也、西川徹
  • 学会等名: 第19回日本臨床精神薬理学会・第39回日本神経精神薬理学会合同年会
• [学会発表] Adult-onset Citrullinemia with Repeated Stereotyped Behavior : A pitfall for Antiepileptic Drug Usage.
  • 著者名/発表者名: Yamamoto N, Tsutsui K, Yamamoto M, Arakaki H, Kurumaji A, Nishikawa T
  • 学会等名: The 32^<nd> Annual Meeting the Japan Neuroscience Society
  • 発表場所: Nagoya
• [図書] 不眠緊急度重症度からみた症状別看護過程+病態関連図 (2011)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生
  • 出版者: 医学書院
• [図書] 不眠.『緊急度重症度からみた症状別看護過程+病態関連図』、井上智子、佐藤千史監修 (2011)
  • 著者名/発表者名: 車地暁生
  • 総ページ数: 7
  • 出版者: 医学書院
• [図書] 双極性障害入院患者の発症および前駆症状に関する後方視的研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生、大島一成、行実知昭、古田光、正木秀和、熱田英範、平沢俊行、新垣浩、寺田倫、川上礼子、吉池卓也、西多昌規、藤田宗久、西川徹
  • 出版者: アルタ出版
• [図書] 神経症、心因(ストレス)反応、人体の構造と機能からみた病態生理ビジュアルマップ4 (2010)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生、塚本尚子
  • 出版者: 医学書院
• [図書] あったか介護・看護のための用語集 (2010)
  • 著者名/発表者名: 車地曉生(分担執筆), 水澤英洋(監修)
  • 総ページ数: 373
  • 出版者: 照林社
• [備考]
  • URL: http://mm.tmd.ac.jp/med/psyc/index.html