配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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研究概要 |
近年多方面にわたる分子生物学的癌研究の蓄積により、肺癌の様々の臨床病態が、腫瘍組織だけではなく、肺癌患者(宿主)の要因も重要であることが判明してきた。宿主における免疫系バイオマーカーの発現も、化学療法や免疫療法など癌治療にたいする効果への影響が考えられる。そこで我々は、非小細胞肺癌の臨床病態や治療反応性などを解明するために、腫瘍組織だめではなく、肺癌患者(宿主)の癌関連バイオマーカーも同時に包括的に解析を行う。そして、癌発生の要因やそれぞれの発生要因に基づいた治療方針の検討などをはかる。 研究期間内に我々は治療前末梢リンパ球と腫瘍組織(外科的切除または縦隔鏡や気管支鏡などにより採取)におけるバイオマーカーの診断を行ってゆく。バイオマーカーとしてはp53, K-ras, EGFRなどの癌遺伝子及び癌抑制遺伝子の遺伝変異、p53, p16, E2f1, TS, EGFR, BRCA1, Wnt1, Wnt5aなどの癌遺伝子及び癌抑制遺伝子の発現、及びMEGA familyとMucin familyのどの免疫系マーカーの発現を評価し、宿主と発生する癌組織の関連を明らかにする。更にこれらの中で、臨床に有意義と判定したバイオマーカーのプローブをのせたカスタム化cDNAマイクロアレイも作成する。そして最終的にこれらの検討を通じて、肺癌罹患へのリスク及び肺癌治療への反応などについて、臨床的に有意なバイオマーカーを同定する。今年度は平成21年度に引き続き検査を行い、症例を蓄積した。
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