研究課題/領域番号 |
21591756
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小森 宏之 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (50444881)
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研究分担者 |
別府 透 熊本大学, 医学部附属病院, 准教授 (70301372)
堀野 敬 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (60452900)
馬場 秀夫 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (20240905)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | CTL / GPC3 / HCC / RFA / ペプチドワクチン / GPC3ペプチド / 肝細胞癌 / 腫瘍抗原特異的CTL |
研究概要 |
ラジオ波凝固療法(Radiofrequency ablation : RFA)による肝癌治療の際、Glypican-3(GPC3)ペプチドを腫瘍内投与することで樹状細胞を刺激し、術後再発を抑制しうる補助療法としての免疫療法を開発する。我々はGPC3ペプチドを用いた樹状細胞ワクチンによる腫瘍生着抑制効果および、NOD/SCIDマウスを用い、同ペプチドにて誘導したHCC患者由来のCTLがヒト腫瘍の増殖を抑制することを確認した。共同研究者である国立がんセンター東病院の中面哲也らの研究にて、マウスの皮下に移植したColon26/GPC3をRFAで治療した後、IFN-γElispot assayを行ったところ、切除治療群に比べ有意に多くのGPC3特異的CTLが検出されることが分かった。また肝細胞癌患者における検討では、治療歴のない肝細胞癌患者を対象に、それぞれの治療前後におけるPBMC中のGPC3特異的CTLの推移を検討したところ、治療後にGPC3特異的CTLの増加を認めた症例は、RFA5例、肝切除術1例とヒトにおいてもRFAが切除に比べ高頻度にGPC3特異的CTLを誘導することがわかった。 GPC3ワクチンの安全性は癌センター東病院の中面らによるPhase 1studyにおいて確認済みであるが、今後はRFA後のワクチン投与の時間、量など検討する必要がある。さらにはGPC3ワクチン投与による残肝再発抑制効果に関する臨床研究を計画していきたい。
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