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新しい麻酔薬や循環作動薬の骨格筋に対する影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21591973
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関広島大学

研究代表者

右田 貴子  広島大学, 助教 (90403526)

研究分担者 河本 昌志  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40127642)
研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード悪性高熱症 / 骨格筋細胞 / カルシウム / CICR / RYR1
研究概要

当教室は悪性高熱症の素因検査であるCa-induced Ca release (CICR)テストを施行している.検査の余剰筋肉を筋管細胞になるまで培養し,カルシウム指示薬のFura-2AMを用いて、薬剤に対する骨格筋細胞内Ca濃度の測定を行っている.
悪性高熱症の病因であるカルシウム代謝異常は、従来は筋小胞体(SR)が主体で、誘発薬剤がSRからのCa流出を促進させることにより、細胞内Ca濃度が上昇し、一連の症状を生じるとされていた。近年、細胞外からのCa流入(SOCE:Store-operated Calcium Entry)の関与が注目されている.骨格筋のような興奮細胞ではSOCEは関与が低いと考えられていたが、誘発後に細胞内Ca濃度が高濃度で持続することにSRからのCa流出後にSOCEが作用していると推測されている。今回、吸入麻酔薬セボフルランのSOCEへの影響を培養細胞を用いて測定した。セボフルラン投与により、悪性高熱症素因者の骨格筋は健常者の骨格筋に比して、細胞内Ca濃度上昇を長く持続させた。骨格筋の細胞内Ca濃度上昇の持続にはSOCEが関与していることを示唆する結果を得た。研究結果については2011年6月に国際学会で発表予定である.
現在日本では、悪性高熱症の素因検査は臨床診断に加えて、CICRテストを行っているが、筋肉生検が必要であるため、当教室では侵襲度が低い検査法を検討している。少量の骨格筋を培養し、リアノジン受容体(RYR1)作動薬であるカフェイン・ハロタン・クレゾールに対する反応を測定し、診断のためのカットオフ値を決定した。この検査法では、RYR1のみならず、DHPRの異常も検出可能である。研究結果は論文報告した。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of human cultured myotubes responses mediated by ryanodine receptor 12011

    • 著者名/発表者名
      M Kobayashi, K Mukaida, T Migita, et al
    • 雑誌名

      Anaesthesia and Intensive Care

      巻: 39(In press)

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 特殊素因 悪性高熱症2010

    • 著者名/発表者名
      右田貴子, 河本昌志
    • 雑誌名

      麻酔

      巻: 59 ページ: 1138-1141

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] セボフルランは悪性高熱症の"weak trigger"か?2010

    • 著者名/発表者名
      右田貴子, 他
    • 学会等名
      日本麻酔科学会 第57回学術集会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2010-06-07
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Do Ca^<2+> channel blockers improve malignant hyperthermia crisis?2009

    • 著者名/発表者名
      Takako Migita, et al
    • 学会等名
      Euroanaesthesia 2009
    • 発表場所
      ミラノ・イタリア
    • 年月日
      2009-06-06
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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