研究課題/領域番号 |
21592162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小川 洋 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (70264554)
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研究分担者 |
松井 隆道 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40404876)
生田 和史 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60512184)
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連携研究者 |
錫谷 達夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40196895)
松井 隆道 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40404876)
生田 和史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60512184)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ウイルス難聴 / 先天性難聴 / 難聴モデル / マウスサイトメガロウイルス / ウイルス / 難聴 |
研究概要 |
サイトメガロウイルスによる聴力障害は、先天性聴覚障害をきたす原因として難聴遺伝子変異に伴う聴覚障害についで頻度が高い。欧米ではサイトメガロウイルスによる胎内感染、それに伴う感染症は克服すべき疾患として注目を浴びている。ウイルス感染によって聴覚障害をきたすためにその発症メカニズムを解明することはサイトメガロウイルス難聴の発症を予防するもしくは治療戦略を構築する上で不可欠である。ヒトの場合、胎内でサイトメガロウイルスに感染すると10%程度に聴力障害をきたすことが疫学的な調査から解明された。われわれはマウスを用いた実験系でほぼ確実に聴覚障害を生じるモデルの作製に成功し、さらに動物実験モデルにおいて免疫染色によりウイルスの局在性を調べることに成功した。ウイルス抗原陽性部位はラセン神経節であったが、聴力悪化が認められた脳内接種を受けたマウスの蝸牛においてウイルス接種2週以降では今回の染色法では感染陽性細胞が確認されなかった。光学顕微鏡レベルでは細胞の著しい破壊は確認されなかった。感染陽性細胞が免疫染色で確認されないにもかかわらず、聴力障害が進行することに関して研究を進めるためにレーザーマイクロダイセクションの手法を導入し、直接感染モデルの側頭骨からそれぞれの解剖学的な区域から微小材料を採取し、直接サイトメガロウイルスのDNAを評価することを試みたが、本方法によりサイトメガロウイルスの局在を明らかにすることはできなかった。
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