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網膜培養系を用いた血管新生の制御とその生体への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21592227
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関京都大学

研究代表者

西嶋 一晃  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50432381)

研究分担者 辻川 明孝  京都大学, 医学研究科, 講師 (40402846)
研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード血管新生 / 網膜 / SDF-1 / CXCR4 / 網膜培養 / 網膜血管新生 / マイクログリア / 先導端細胞(tip cell) / タイムラプス(time-lapse)
研究概要

SDF-1とそのレセプターであるCXCR4が新生血管の伸長にどのように関与しているのかを調べた。はじめにマウスを用いた実験では、生後伸長する網膜血管にはSDF-1,CXCR4の発現が見られ、それらを阻害することによって正常血管の発達が抑制された。同時にSDF-1,CXCR4の阻害により血管内皮のtip cellの伸長とstalk cellの増殖が抑制され、血管新生を促進するとされているマイクログリアの数、おもにtip cellが発現するKDR/Flk-1,UNC5B,PDGFBのmRNAの抑制が認められた。網膜培養実験ではVEGFを点加することによってSDF-1のmRNAが増加し、SDF-1,CXCR4の阻害によってVEGFによる血管新生を抑制することができた。さらに網膜培養系において新生血管の伸長をリアルタイムで観察した。その実験においてSDF-1,CXCR4が新生血管の伸長に直接関与しており、またtip cellの伸び縮みにも関与していることがわかった。さらにSDF-1,CXCR4を阻害することによってVEGFによって刺激された網膜内マイクログリアの動きを抑制することができた。またマイクログリアの数を減らすことによりVEGFによる血管新生を抑制することができ、血管新生におけるマイクログリアの働きを再度確認することができた。以上のことよりSDF-1,CXCR4は血管内皮のtip cellを直接活性化し、間接的にマイクログリアに影響を与えることによって、網膜の血管新生における重要な働きを演じていることが判明した。これらのことからSDF-1またはCXCR4をターゲットとした新しい網膜新生血管抑制治療が可能であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] SDF-1/CXCR4 contributes to the activation of tip cells and microglia in retinal angiogenesis2010

    • 著者名/発表者名
      Unoki N, Murakami T, Nishijima K Ogino K, van Rooijen N, Yoshimura N
    • 雑誌名

      Invest Ophthalmol Vis Sci.

      巻: 51 ページ: 3362-3371

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] SDF-1CXCR4 contributes to the activation of tip cells and microglia in retinal angiogenesis2010

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki Unoki, Tomoaki Murakami, kazuaki Nishijima, Ken Ogino, Nico van Rooijen, Nagaisa Yoshimura
    • 雑誌名

      Investigative Ophthalmology & Visual Science

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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