研究課題/領域番号 |
21592320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00302886)
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連携研究者 |
山口 朗 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (00142430)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔病理学 / 口腔癌 / 前癌病変 / Notch / ケラチン / 扁平上皮癌 / 上皮異形成 / Notch1 |
研究概要 |
扁平上皮におけるNOTCH1の基底細胞特異的な発現を明らかにした。NOTCH1は口腔、食道、子宮頚部の上皮性腫瘍で発現が減弱していた。子宮頚部では発現が維持される傾向があった。NOTCH1の発現の減弱は前癌病変でもみられ、高度上皮異形成との差はほとんどみられなかったので、浸潤などの癌特異的な現象への寄与は少ないと考えられた。培養細胞の実験で、NOTCH1の発現減弱はケラチン13,ケラチン15の発現減弱と、ケラチン17の発現増強を起こした。NOTCH1ノックダウン細胞は前癌病変のような異形成上皮を作った。NOTCH1の発現減弱とケラチンの発現変化は免疫染色とcDNAマイクロアレイでも確認された。これらより、NOTCH1の発現の減弱は基底細胞の最終分化を抑制し、未熟な上皮を作り、上皮異形成の発生に重要であることが示唆された。また、NOTCH1発現の減弱は上皮細胞を分化した正常状態から、未分化で活性化した状態に変える、内在性のメカニズムであることが示された。これは上皮の恒常性維持に重要な機構である。
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