研究課題/領域番号 |
21592342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中村 雅典 昭和大学, 歯学部, 教授 (50180394)
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研究分担者 |
野中 直子 昭和大学, 歯学部, 助教 (20307052)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔解剖学(含組織学・発生学)マクロファージ / 歯胚 / M-CSF / GM-CSF / 細胞分化 / マクロファージ |
研究概要 |
未だマクロファージ(Mφ)の分化、機能については議論の的となっており、統一された見解はない。歯髄内において常在性Mφの存在はよく知られているが、その場で増殖・分化するか、或いは血流を介して供給されるかは不明である。本研究では、正常ICRマウスの発生過程における歯髄内常在性Mφの増殖・分化について、in vivoおよび、血流を完全に遮断した器官培養系(in vitro)を用いて解析を行った。 in vivoでは生後0日から生後5日、in vitroは胎生16日下顎第一臼歯歯胚を摘出し14日まで培養を行った。さらに、増殖・分化因子の影響を調べるためM-CSF中和抗体を用いた器官培養も行い、4%パラホルムアルデヒド固定、EDTA脱灰後、凍結包埋を行った。各々の試料は、H-E染色、Mφ抗体であるF4/80、CD68を用いて免疫組織染色を行った。また、in vivoおよび、培養歯胚より実体顕微鏡下で歯乳頭、あるいは歯髄を分離し、Mφの増殖・分化に関する因子の検出のためM-CSFやGM-CSF等のmRNA発現をRT-PCRを用いて検索した。 歯髄内のF4/80+、CD68+Mφ数はin vivoとin vitroで経日的に増加し、両者とも類似した成長曲線を示した。RT-PCR分析では、両者でGM-, G-CSF mRNAの発現は弱かったものの、それぞれの歯乳頭、歯髄よりGM-, G-, M-CSFのmRNA発現が認められた。M-CSF mRNAは最も強く恒常的な発現を示した。M-CSF中和抗体を用いた器官培養系においては歯髄内常在性Mφの増殖抑制を示した。M-CSFは、歯髄常在性マクロファージの発現に対する可能性が高い分子である可能性がある。そして、血清因子は、直接常在性マクロファージの発現に作用する可能性はない。これらの結果より、歯髄常在性Mφは歯髄内で増殖・分化することが示唆された。
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