研究概要 |
脳波計測より,実験用口蓋床の厚みが薄くなると口腔感覚を感知しやすくなり,α波含有率は高くなることが示唆された.さらに義歯に順応した状態では非装着時との有意差が認められなかった. また,赤外分光法を用いて,味なしガムと味ありガムの咀嚼運動時の脳血流状態について検討を行った結果,味覚刺激は脳循環に影響を与えることが示唆された. さらに,口唇閉鎖力について,女性では年齢による有意な差は認められなかったが,男性では年齢間において有意差を認められた.全部床義歯装着者は,義歯装着の有無で比較すると,義歯非装着時の方が有意に大きい値を示した.
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