研究概要 |
被験者はカリエスリスクが高く1年間PMTCを行った処置群20名, PMTCを行わない観察群14名であった.観察群では,全ての症例で1年間ハイリスクのままであった.処置群では1名のみlactobacilliの数が減少したが,それ以外はハイリスクのままであった.また,年齢と共に唾液量が減少してきた者が10名認められた.観察群において根面または二次齲蝕の発生が認められた者が13名いた. 「う蝕の発生」に関わる口腔内環境因子をCHAID分析にて調べた結果,う蝕の発生の有無に関わる因子「PMTCの有無」を見いだした.さらにう蝕の発生に関わる因子は「刺激唾液の量(0.5ml/min以下)」であった.
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