研究概要 |
患者の療養環境にある材質を選びMRSAを含む黄色ブドウ球菌を付着させて生存期間を調査したところ,ポリプロピレン布,アルミニウム片,ステンレス片の材質には, 30日後も生存が認められた.銅片,真鍮片においては,付着後の乾燥直後から死滅することが示された. 一方, ICUに勤務する看護師の気管吸引操作場面206回の観察では,看護師の汚染した手袋は外される前に,周辺環境に18%~26%の割合で接触していた. また,細菌学的調査では, 2施設のICUの33例の人工呼吸器装着患者の周辺の器具や器材にMRSAは,総試料数395のうち30(7.6%)試料検出された.
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