研究課題/領域番号 |
21592784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
吉田 みつ子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (80308288)
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研究分担者 |
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50288065)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 難治性がん / がん看護 / 患者・家族支援 |
研究概要 |
本研究は、難治性のがんと診断され、治癒を目的とした治療を望むことの難しいがん患者が、主体的に治療の選択を行い、生きることができるような全人的なケアを行うための実践的な看護援助モデルを開発することを目的とした。研究参加者は患者6名、看護師5名であり、インタビューを実施した。データは、逐語録を作成し、患者の体験の特徴、看護師の援助体験支援の特徴について、P. Bennerの現象学的人間論を基盤に分析・解釈した。難治性がん体験者6名の語りは、「死が見えてきた時、生き抜く道を探す」「再発を見据え、治療を探し求めて生き抜く」「深刻さにとわられず、過去の病体験を土台に生きる」「自分で生きる意味を探すしかない」「知識を身につけることが生き抜く術」「不透明な中で忍耐強く生きる」という難治性がん・稀少がんの体験を特徴づけるものとして描かれた。看護師の5つの語りは「予後を越えて生きることを支える」「延命目的の治療を受けること、中止することを支える」「ケアをつなぐ」「患者の苦悩を複雑化する背景を捉える」「再発率の高さ、死への不安を支える」であった。以上より、難治性がん患者への支援においては、彼らが生きていくことに意味を見出し、生とのつながりや結びつきを維持または再建できるように援助すること、そのためには未来への志向性を閉ざし身体に取り込まれてしまった「難治性」の社会的意味、医療者・患者間の時間性の異和について、援助方法論の軸に据えることが示唆された。
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