研究課題/領域番号 |
21592852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
シェリフ多田野 亮子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10404162)
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研究分担者 |
河野 史 佐賀大学, 医学部, 教授 (10152985)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | アスベストばく露 / IL-6 / 不安 / うつ状態 / アスベスト / うつ / サイトカイン |
研究概要 |
アスベスト外来受診者を対象に、診察前の不安やうつ状態を調査し血液甲のサイトカインの変化をみた。今回は特に血中インターロイキン-6(IL-6)濃度に焦点を当てて精神健康状態との関係をみた。IL-6はうつ状態とは特に相関はみられず「アスベスト関連疾患あり」群と「アスベスト関連疾患なし」群との中央値にも有意差はみられなかったが、診察前の不安を表す「状態不安」とは有意な正の相関を示した(rs=0.266,p=0.018)。つまり、診察前の不安が強い人ほど血中IL-6濃度が高い傾向にあるという結果が得られた。この調査は診察の結果がわかる前に行っており、その時の不安が強い人ほど炎症時に増加するといわれるIL-6の血中濃度が高いということである。心理的ストレスが高い人ほど血中IL-6濃度が高いという報告もあり、不安などのストレスが高くなり免疫能が低下して炎症性のIL-6濃度に影響が出ている可能性もある。また、不安性格傾向を表す「特性不安」は「状態不安」と中程度の相関があり(rs=0.564,p<0.001)、診察前の不安の程度はその人の性格に関係している傾向があることから、ストレスマネジメントなどの効果的な方法を外来で取り組むことはアスベストばく露を受けた人の免疫能を改善するという意味でも重要なことである。アスベストばく露を受けた患者についてのこれらの報告や研究はなく、これから増加するであろうアスベスト関連疾患を持つ患者に対する大きな支援の基礎となると思われる。
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