研究概要 |
本研究の目的は,精神科看護師が精神障害者に対して身体合併症ケアを実施する上での臨床判断における困難さと,精神科看護師のフィジカルアセスメントに関する実態を明らかにし,身体合併症ケア能力強化のための精神科看護師実践プログラムの開発への示唆を得ることである.調査の結果,身体合併症ケアの臨床判断における困難さは5つのカテゴリがあげられた。また,フィジカルアセスメントに関する実態調査では,知識が最も低かった項目は「胸部音声振盪触診」「心尖拍動触診」「胸部打診」であり,呼吸器系と循環器系の知識についてより教育的介入の必要性が示唆された.その結果を踏まえ,身体合併症ケア能力強化のための精神科看護師実践プログラム(案)を作成した。
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