研究課題/領域番号 |
21592925
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 群馬パース大学 |
研究代表者 |
伊藤 まゆみ 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (50251137)
|
研究分担者 |
兎澤 惠子 群馬パース大学, 保健科学部, 講師 (50412995)
大平 奈津美 群馬パース大学, 保健科学部, 助教 (10510042)
|
連携研究者 |
大平 奈津美 群馬パース大学, 保健科学部, 助教 (10510042)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 認知症高齢者 / 周術期看護 / 家族 / 術後せん妄 / 安全 / 実践評価 / 大腿骨頸部骨折 |
研究概要 |
急性期病院外科病棟において、家族と看護師の、入院時からの認知症患者情報の共有と情報を活用した療養環境の調整、入院中の家族機能の活用、せん妄発症時の睡眠環境調整のための外泊の効果について検討した。その結果、外泊群は在院群の約半数の日数でせん妄症状が消失し、認知症高齢者の術後せん妄の改善に自宅外泊が有効であることが示唆された。また入院時の患者情報を家族と看護師が共有することにより、家族の不安軽減や患者への積極的な介入が生まれた。次に、実践したケアプランの結果を分析・評価し、標準化を目的として、手術・外科的治療を目的とする認知症高齢者が多く入院する3つの病院の外科系・循環器系病棟で働く、中堅以上の看護師、病棟管理者を対象としたフォーカスグループインタビュー、個別インタビューを実施した。その結果、手術を受ける認知症高齢者の周術期ケアとして、 (1)これまでの生活情報から導かれた認知症の行動・心理症状の把握と効果的な対応方法を含む術前ケア (2)慣れ親しんだ環境づくりと、家族が提供するパーソナルケアによる患者の安心と安全を守る術後ケア (3)家族の安心と患者の安心の相互作用を導く看護介入、の3つの骨子から構成された、手術を受ける認知症高齢者の周術期ケアの標準化プランを作成した。今後は本プランを活用した認知症高齢者に対する周術期ケアを実践し、さらに評価・修正を加える必要がある。
|