配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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研究概要 |
セルラーゼ高生産菌Trichoderma reeseiは,セルロースを唯一の炭素源として培養したときに,細胞外にCel3Aを,細胞内にCel1AおよびCel3Cを発現していることがわかっている。本研究では,これら3種のβ-グルコシダーゼ(BGL)の生理的役割を明らかにするため,各酵素を異種発現させ,酵素学的性質を明らかにするとともに,各酵素遺伝子欠損株を作成し,欠損株のセルロースまたはセロビオース生育時のセルラーゼ活性や, BGL活性を調べた。その結果, Cel3AおよびCel3Cは, pNP-Glc分解活性がセロビアーゼ活性よりも高いのに対し, Cel1Aはその逆であった。欠損株のセルロースまたはセロビオース培養の結果から,それぞれの欠損株の細胞外および細胞内のBGL活性は,各酵素の基質特異性を反映するものであった。さらにCel1Aが,セロビオースの代謝に関わっているBGLであり, 3種BGLは,セルラーゼの誘導には直接関わっていないと考えられた。セロビオース培養時には, Cel3A以外のBGLが分泌発現していると推定された。
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