研究課題/領域番号 |
21650086
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
杉山 文博 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90226481)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2009年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 脳梁欠損 / 突然変異 / 遺伝子改変マウス / FISH / 第18番染色体 / TASマウス / 責任遺伝子 |
研究概要 |
1.FISHによる外来遺伝子染色体挿入領域の決定と候補遺伝子同定 現在までの研究において脳梁欠損遺伝子導入マウス(TASマウス)における外来遺伝子は第18染色体9.6~16.9Mbの間に挿入されていることが示された。 a)内在ゲノム配列と外来遺伝子との相対な位置関係のInterphase染色体FISH解析 Metaphase染色体ではさらなる絞り込みは困難なため、Interphase染色体を用い、外来遺伝子と内在性ゲノム配列をプローブとしたマルチカラーFISHにより挿入部位の絞り込みを実施した。結果、外来遺伝子は第18染色体11.1~12.9Mbの間に挿入されている可能性が示され、この領域にはCables1遺伝子のみが存在することが明らかとなった。 b)TASマウスの脳における候補遺伝子の発現解析 RT-PCR解析にてTASマウスの脳におけるCables1全長の遺伝子発現は観察されなかったが、市販されているCables1抗体を用いたウエスターン解析では発現が確認され、遺伝子発現と蛋白発現に矛盾が生じた。 2.脳梁欠損候補遺伝子KOマウスの作製 Cables1を欠損するES細胞をTbxas A&M Institute for Genomic Medicineより入手し、KOマウス作製を行ったが、Cables1 KOマウスは得られなかった。 本研究において、脳梁欠損機構にCables1が関わる可能性がゲノムレベルで示唆されたが、今後Cables1 KOマウスを作製し、脳梁欠損機構について詳細に解析を進めることが必要があることが明らかとなった。
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