研究課題
挑戦的萌芽研究
研究の目的:全く新しい設計理論に基づいて作成した血管新生を誘導する『RNA/DNAキメラ型siRNA』を『ハイブリッド・ナノバブル』中に封入し、『ソノポレーション法』を用いて虚血下肢筋組織に対して低侵襲的なsiRNA導入を行い、虚血周辺部に微小血管の新生を誘導し、新たに形成された側副血行路にて下肢血流障害が改善されたか否かについて組織及び動物個体レベルにて観察し、本siRNAの血管新生効果および本siRNAの局所投与法としての『ソノポレーション法』の有効性を明らかにすることを研究目的として研究を実施した。研究実施内容と成果:次年度である本年度は血管新生を誘導するRNA/DNAキメラ型siRNAをハイブリッド・ナノバブル中に内包させ、ソノポレーション法を用いて低侵襲的にラット下肢筋組織内に導入し、微小血管の新生について経時的にかつ定量的に観察を行った、組織学的に新生血管が誘導されているのが確認された。今後、キメラ型siRNA導入にて誘導される新生血管形成についてレーザー血流計を用いた血流測定にてその血管新生の程度を数値化し、さらに客観性の高いデータを得る必要が不可欠と考えられた。またこの研究内容をさらに発展させ、本核酸医薬の実用化を目指す目的にて本研究課題は平成22年度から開始された内閣府による最先端・次世代研究支援プロジェクト(NEXTプロジェクト)に採択され、来年度以降もさらに研究内容を充実し、展開する計画である。
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