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視覚障害学生のための組込みシステム学習支援環境の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21650218
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関筑波技術大学

研究代表者

小野 束  筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (20091829)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード視覚障害者教育 / 組込みシステム / モデリング / 触知 / 開発環境
研究概要

視覚障害者の新しい職域として組込みシステム開発技術者の可能性を作るべく情報補償された学習支援環境の開発をおこなった。下流工程のプログラミング環境については前年度研究においてその可能性を示した。今年度は引き続き開発環境整備を行なうとともに学生の利便性を考慮し音声対応Web教材としても整備した。その上で上流工程の開発環境の構築を行った。MatLab,SimulinkとReal-Time WorkShopによる開発環境を音声化と触知による情報補償を有する開発環境として専用PC上に構築した。ソースコードレベルにおいてJawsでは補償が不十分な場合があり、テキストベース開発とIDEを往復する手法をとった。Jawsのマクロによる対応については今後の課題である。UMLツールとしてMatLabに加えてSparkを導入しDFD及びCFD記述を行える環境を構築した。これらのダイアグラム表示のためのUIとして二種類の方法を開発した。第一はExcelにより二次元図形表現を表現する方法で簡易DFDと呼ぶ方法、第二はダイアグラムを二次元ピンディスプレイに表示しMIDI音声による情報補償を行う方法を開発した。授業における使用実績で第一の方法のほうがより高い評価を得た。二次元ピンディスプレイを利用した方法は健常者と情報共有しやすく直観的なので複数によるシームレス開発に欠かせないと考えたが、現実には信号間の関係性理解が障害者にとって困難であった。後者は、そもそも二次元触知ツール(キューバリズム)を用いた基礎実験では関係性の獲得がしやすかったことから、ピンディスプレイを用いた動的キューバリズムに発展させようと試みたものである。要因として表示範囲が狭く操作の直観性が低くなったことや触知と音声を複合化した新システムによる図形認識の習熟や難易度が上げられる。これらのことから、第三の方法としてExcel化したDFDを二次元ピンディスプレイに表示するシステムを開発したところ、キューバリズムに近く一定の好評価が得られた。本研究により下流及び上流工程連続して視覚障害者が組込みシステム開発を行なうためのツールの利用可能性が広がったと考えている。本システムは現在システム設計論の授業において利用し検討課題等を抽出するとともに職域開拓のための実践を行なっている。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 音とベクトルによる図形学習のための形状認識方法について2011

    • 著者名/発表者名
      大西淳児
    • 雑誌名

      筑波技術大学テクノレポート

      巻: 17 ページ: 29-34

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 視覚障害者のためのベクトルによる図形認識学習の基礎的検討2011

    • 著者名/発表者名
      小宮厚一
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2011-01-22
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 視覚障害者のための音信号による画像認識方法の検討2010

    • 著者名/発表者名
      小宮厚一
    • 学会等名
      電子情報通信学会信学技報
    • 発表場所
      筑波技術大学
    • 年月日
      2010-01-23
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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