研究課題/領域番号 |
21650224
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
黒田 知宏 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10304156)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2009年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 仮想現実感 / 融合現実感 / シミュレーション医学教育 / ヒューマンインタフェース / アフォーダンス |
研究概要 |
近年の医学教育を取り巻く環境の変化から、生体を用いることなく医学知識と臨床体験とを結びつけることが出来る、仮想現実感(Virtual Reality : VR)技術を用いたシミュレーション医学教育の必要性が指摘されている。しかし、VR医学教育環境は実体間が乏しく、利用には一定以上の計算機利用能力が問われることから、大きく普及するには至っていない。本研究では、複合現実感(Mixed Reality : MR)技術を利用し、VRの有する可塑性と実環境の有する実体感を与えることで、現実感の乏しさを解消でき、情報リテラシー不足から来る利用バリアを解消できる情報化医療教育環境(MR医学教育環境)の実現を目指す。 本年度は、MRボックストレーなの構築を行った。具体的には、内視鏡用ボックストレーナーの内部で操作されるゴム膜などで作られた臓器模型の動きを三次元計測し、計測された動きを元に仮想臓器模型をCGで生成して内視鏡スコープ画面上で提示することで、仮想の視覚フィードバックと実体の触覚フィードバックを有するトレーニング環境を生成する。光学系を適切に工夫することでボックストレーナーの極小空間内で仮想臓器をパッシブステレオ計測し、仮想臓器モデルを生成できる可能性が示された。 本年度の研究成果から、当初もくろんだとおり、実環境の有する実体感を利用することで、利用に至るバリアの低い医学教育環境を実現できることが明らかになった。
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