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パルサー法による温泉水中のレジオネラ属菌の検出に対する検討

研究課題

研究課題/領域番号 21651015
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価・環境政策
研究機関東邦大学

研究代表者

加藤 尚之  東邦大学, 医学部, 准教授 (50104154)

研究分担者 大野 章  東邦大学, 医学部, 講師 (40223903)
研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード温泉環境学 / レジオネラ属菌 / パルサー法 / 温泉 / 培養法 / ろ過濃縮法 / 冷却遠心濃縮法 / L.pneumophila / PCR法 / ATP法 / 消毒薬
研究概要

温泉施設において,温泉水に生息するレジオネラ属菌をパルサー(PALSAR)法で測定するためには,レジオネラ属菌の回収方法が重要であると考えられる.そこで泉質の異なる14源泉を採取し,Legionella pneumopnila philadelphia-1(Lp01), L.pneumopnila Lp01, L.pneumophila Suzukiの3種類のL.pneumophilaをそれぞれ一定量添加した後,レジオネラ属菌の回収方法である,冷却遠心濃縮法,ろ過濃縮法を用い,その回収率をPALSAR法,培養法およびReal-time PCR法によって評価した.その結果,1)ろ過濃縮法による回収では,ろ紙表面を綿棒で拭う方法に比べ,滅菌水にろ紙をカットおよびカットしないで入れた方法では共に回収率は大きく向上した.2)冷却遠心濃縮法による回収率は,ろ過濃縮法に比べ大きく劣っていた.3)実際の温泉からの検出では,冷却遠心濃縮法でも相応の菌数が検出できていた.このことは,レジオネラ属菌がアメーバあるいは粒子に付着し,沈殿しやすい状況にあるためと推察された.4)3種類のL.pneumophilaにおいてPALSAR法に関しては,ろ過濃縮法および冷却遠心濃縮法で大きな差は認められなかったが,培養法ではLp01が,Real-time PCR法ではL.pneumophila suzukiが,ろ過濃縮法で高い回収率を示した.
PALSAR法に対する泉質の影響について検討を行った.その結果,PALSAR法による回収率は培養法にほぼ近似していた.しかし,硫化水素による硫黄の沈殿および炭酸カルシウムの沈殿を含む温泉では,PALSAR法は培養法に比べて低い回収率を示した.このことは,これらの沈殿がPALSAR法のプローブに影響していることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] Detection of Legionella in hot spring waters using PALSAR method2010

    • 著者名/発表者名
      Naoyuki KATO
    • 学会等名
      2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies
    • 発表場所
      Honolulu Hawaii (USA)
    • 年月日
      2010-12-17
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 温泉でのLegionella pneumophilaに対する塩素・銀及び銅イオンによる殺菌効果の検討2010

    • 著者名/発表者名
      加藤尚之
    • 学会等名
      日本防菌防黴学会第37回年次大会
    • 発表場所
      きゅりあん(東京都)
    • 年月日
      2010-09-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] レジオネラの回収方法の検討について2010

    • 著者名/発表者名
      加藤尚之
    • 学会等名
      日本温泉科学会第63回大会
    • 発表場所
      野沢温泉アリーナ国際会議場(長野県)
    • 年月日
      2010-09-15
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 温泉水中のレジオネラ属菌の検出におけるパルサー法の有効性についての検討2009

    • 著者名/発表者名
      加藤尚之
    • 学会等名
      日本防菌防黴学会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪府)
    • 年月日
      2009-09-15
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] パルサー法による温泉のレジオネラ検出について(2)2009

    • 著者名/発表者名
      加藤尚之
    • 学会等名
      日本温泉科学会
    • 発表場所
      ホテル京都エミナーズ(京都府)
    • 年月日
      2009-09-09
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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