研究課題/領域番号 |
21651031
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 宏明 京都大学, 工学研究科, 教授 (70344017)
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研究分担者 |
山下 尚之 京都大学, 工学研究科, 講師 (90391614)
中田 典秀 京都大学, 工学研究科, 助教 (00391615)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 廃水処理 / フラーレン / HPLC分析 / 除去 / 活性汚泥 / 硝化阻害 / 粒度分布 / 下水処理場 / 処理阻害 / 機器分析 / LC-MS / MS / 回分式 |
研究概要 |
工業利用でのナノ粒子の利用とともに、家庭製品でのナノ粒子の利用が急速に広がっている。これらの利用後に、最終的に廃棄物となるが、一部は下水として排出されることが考えられる。下水処理では、生物処理が行われており、微生物が利用されている。このように、ナノ粒子の人体あるいは生態系への影響を考えるとき、水を経由した暴露経路を考えることも必要であり、その際下水道がナノ粒子の環境排出の抑制に果たす役割に関心がもたれる。国内外の研究ナノ粒子の生態影響の基礎的研究が行われ始めている。 しかし下水処理を構成する活性汚泥への影響は研究報告がない。水中でのナノ粒子の挙動は、溶解、凝集、沈殿、反応が複雑の起きることが予想され、下水処理でどのような挙動をとるかは、ナノ粒子の分析がネックになり、国内外を通じて全く研究がなされていない。本研究では、ナノ粒子の水を経由した暴露経路として重要となる、下水処理でのナノ粒子の除去機能、下水処理で利用されている処理微生物への毒性影響の視点からナノ粒子の評価を実験的に行うことである。 (1) ナノ粒子の分析法 フローランをモデルとして水中のナノ粒子のHPLCによる測定方法を開発し、二次処理水に適用した。 (2) 水中のナノ粒子の存在粒子濃度 フローレンを標準物質から水(純水、純水、下水処理水)に投与した際のナノ粒子の分布を把握した。 (4) 活性汚泥の吸着と毒性影響 フローレンを対象に下水処理場の活性汚泥を回分式で活性汚泥への吸着による除去性を評価した。また硝化細菌が優先となるよう活性汚泥を連続培養した硝化細菌群を用いて硝化阻害特性を評価した。
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