研究課題/領域番号 |
21651076
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岡林 隆敏 長崎大学, 工学部, 教授 (90039686)
|
研究分担者 |
中村 聖三 長崎大学, 工学部, 教授 (40315221)
奥松 俊博 長崎大学, 工学部, 准教授 (30346928)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 路面維持管理 / 振動 / 逆解析 / 車両センシング / データベース |
研究概要 |
現在、社会基盤の維持管理が緊急の課題となっている。このような社会的背景から、本研究では、高機能知能検査車による広域道路橋梁維持管理を目的とし、路面画像・損傷の統合化自動電子道路台帳の開発を目指した。 H22年度(研究最終年度)は、H21年度(初年度)の成果をもとに、道路および橋梁の簡易損傷診断のための走行車両計測システムの確立のための研究および実用化を行った。前年度においては、各データの同期に関し若干の課題を残したが、CPUおよび汎用OSの使用による遅延が原因であるという推測に基づき、組み込み型OSおよびハードウェアの導入を行い、処理速度の向上と、システムの安定化を図った。一方、車両上の振動計測データを用いた、システム同定技術による高精度な路面凹凸の推定については、道路橋の路面凹凸成分による振動特性推定精度の高度化に焦点をあて、数値シミュレーションを主体としたアルゴリズムの開発および検証を行った。実計測においては、各種のノイズ成分またドリフトによる課題が残ったため、本研究終了後においても、一部継続的にシステムの改善を試みる予定である。道路および橋梁情報データベースについては、前年度の研究項目を継続し、PHP、MySQLによるデータベースの拡充を行った。実道路における現場適用実験を実施し、本システムの有効性を検証するとともに全体システムとしての評価を行った。 本年度の研究実施項目は以下のようである。 (1) 組み込みOSおよびハードウェア導入によるシステムの高速処理化および安定化 (2) 路面凹凸推定システムのアルゴリズムの(実現理論による振動特性推定法)の開発 (3) 実道路でのモニタリング(車両走行計測)の実施とシステム改善へのフィードバック (4) 全体システムの評価
|