研究課題/領域番号 |
21651101
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
資源保全学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
長谷川 浩 金沢大学, 物質化学系, 准教授 (90253335)
|
研究分担者 |
岩崎 望 高知大学, 自然科学系, 准教授 (20193724)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2009年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 宝石サンゴ / 微量成分 / ワシントン条約 / 炭酸塩 / 産地同定 / 真偽判定 |
研究概要 |
1.宝石サンゴの硬組織中における無機・有機成分の分析、及び、真偽判定法への応用 宝石サンゴの硬組織中における無機・有機成分の非破壊分析を目的として、蛍光X線分析装置(XRF)、DART-TOFMSの適用を検討した。その結果、DART-TOFMSは宝石サンゴの微量有機成分の分析に十分有効であることがわかった。また、XRFは微量無機成分の定量には感度が不足するが、主要・少量成分であるカルシウム、マグネシウム、ストロンチウムの分析は可能であった。 本研究における成果を総合すると、宝石サンゴの真偽判定に関しては、XRFによる非破壊分析が最も適すると考えられる。 2.宝石サンゴの骨軸(硬組織)における成長速度の解析 炭酸塩骨軸の微細構造を解析する新しい方法として、有機色素成分の高精度色彩分析による顕微観察法、及び、微量無機元素を指標とした電子プローブマイクロアナライザーによるマッピング分析法を確立した。また、宝石サンゴ骨軸中の放射性鉛同位体(半減期22.3年)含有量から、日本産宝石サンゴ3種について骨軸肥大成長速度を求めることができた。 3.宝石サンゴ及び模造品データベースの作成 宝石サンゴの及びその模造品に対してXRFによる無機成分の分析を行い、XRFのスペクトルパターンから真偽判定を行う方法を確立した。更に、大型放射光施設Spring 8の放射光を用いた粉末X線回折分析により宝石サンゴ製品の分析を進め、本物の宝石サンゴと偽物(貝殻、ガラス、象牙、木、プラスチック等)の元素組成パターンのデータベースを作成した。
|